DisplayPort Intel® FPGA IPユーザーガイド

ID 683273
日付 10/16/2023
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ドキュメント目次

2. この IP について

本書では、次世代ビデオ・ディスプレイ・インターフェイス技術をサポートする DisplayPort Intel® FPGA IP について説明します。ビデオエレクトロニクス規格協会 (VESA) は、DisplayPort 規格を、以下のような内部接続で使用するためのオープンなデジタル通信インターフェイスとして定義しています。

  • PC またはモニター内のインターフェイス
  • 外部ディスプレイ接続 (PC とモニターまたはプロジェクター間、PC とテレビ間、または DVD プレーヤーなどのデバイスとテレビ・ディスプレイ間のインターフェイスなど)

DisplayPort Intel® FPGA IP は、1、2、4 レーンのスケーラブルなメイン・リンクをサポートし、各レーンのデータ・レートは 6 種類 (1.62Gbps、2.7Gbps、5.4Gbps、8.1Gbps、10.0Gbps、20.0Gbps) から選択可能です。

図 1. DP2.0 における DisplayPort ソースおよびシンク通信

DP2.0 には 2 つの異なるデータパスがあります。10.0Gbps以上で 128B/132B チャネル・コーディングとなり、8.1Gbps 以下で 8B/10B チャネル・コーディングにフォールバックします。DP1.4 は、8B/10B チャネル・コーディングで 8.1Gbps までしかサポートしません。

Main Link は、伝送クロックからピクセルクロックとオーディオクロックを切り離したエンベデッド・クロッキングでビデオとオーディオストリームを伝送します。IP は、Main Link のデータを DP1.4 ではスクランブルされた ANSI 8B/10B フォーマット、DP2.0 では 128B/132B フォーマットで伝送し、エラー検出のためにデータ伝送に冗長性を含めます。オーディオのような補助データに対しては、IP はエラー検出のためにソロモン・リード・コーディングを使用します。

DisplayPort の AUX チャネルは、AC 結合終端差動ペアで構成されています。AUX チャネルはチャネル・コーディングにマンチェスター II コーディングを使用し、1Mbps のデータレートを提供します。各トランザクションは 500µs 未満で、最大バースト・データ・サイズは 16 バイトです。

図 2. DisplayPort ソースおよびシンク通信