DisplayPort Intel® FPGA IPユーザーガイド

ID 683273
日付 10/16/2023
Public
ドキュメント目次

4.3.1. クロック・リカバリー・コア

クロック・リカバリー・コアは、bitec_clkrec と呼ばれる暗号化された単一のモジュールです。
図 7. クロック・リカバリー・コアのインテグレーション図下の図はクロック・リカバリー・コアのインテグレーション図です。

リンククロックからビデオ・ピクセル・クロックを合成するために、クロック・リカバリー・コアは DisplayPort シンクから現在の MSA と現在使用されているリンクレートに関する情報を収集します。

クロック・リカバリー・コアは、再同期されたビデオデータを以下のクロックとともに生成します。

  • リカバリー・ビデオ・ピクセル・クロック
  • リカバリー・ピクセル・クロック周波数の 2 倍の 2 番目のクロック

ビデオ出力データは、リカバリー・ビデオ・クロックと同期しています。2 番目のクロックは TX トランシーバーのリファレンス・クロックとして使用することができ、これはオプションでビデオ出力データのシリアライズに使用することも可能です。

図 8. クロック・リカバリー・コアの機能図下の図はクロック・リカバリー・コアの機能図です。

クロック・リカバリー・コアは、DisplayPort シンクから収集されたビデオデータ入力を、受信したビデオクロック速度でデュアルクロック FIFO にクロッキングします。コアは、リカバリービデオ・クロックを使用してビデオデータ入力から読み出します。

  • Video Timing Generator: このブロックは受信した MSA を使用して、リカバリー・ビデオ・クロックに同期する h-sync v-sync、および data enable 信号を作成します。
  • ループ・コントローラー: このブロックは FIFO の充填レベルを監視し、MSA から読み取った元の Mvid 値を変更することでスループットを調整します。このブロックは、変更された Mvid を fPLL コントローラーに送信し、fPLL コントローラーに適したパラメーター・セットを計算します。この一連のパラメーターは、新しい Mvid 値に対応するリカバリー・ビデオ・クロック周波数を作成するための値を提供します。計算された fPLL パラメーターは、fPLL Reconfiguration Avalon Master によって fPLL リコンフィグレーション・コントローラーの内部レジスターに書き込まれます。
  • リコンフィグレーション・コントローラー: このブロックはパラメーター値をシリアライズして fPLL IP コアに書き込みます。
  • fPLL: リカバリー・ビデオ・クロックと 2 倍の周波数の 2 番目のクロックを生成します。