Eタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683723
日付 12/09/2021
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ドキュメント目次

4.1. リファレンス・クロック・ピン

各Eタイルには最大9つのLVPECLリファレンス・クロック・ピンがあります。それぞれの インテル® FPGAデバイス のピン配置ファイルを参照して、各デバイスで実際に使用可能なリファレンス・クロックの数を確認してください。ピンをコンフィグレーションして、2.5V LVPECL準拠、または3.3V LVPECLトレラントのいずれかにすることができます。リファレンス・クロック・ピンのQSF割り当て で定義されているQSFステートメントを使用して、2.5Vと3.3Vの間で選択します。ソース終端 (RS1とRS2、それぞれ50 Ω) とロード終端 (RL1とRL2、それぞれ250 Ω)、および差動リファレンス・クロック入力ペア用の内蔵AC結合があります。AC結合は、内部または外部の終端に関係なく、常にイネーブルされています。インテルでは、デフォルト設定である2.5Vでの内部ソース終端を使用することをお勧めします。3.3V (または2.5V) で外部終端が必要な場合のみ、内部ソース終端を慎重にディスエーブルしてください。外部終端をイネーブルすると、ソース終端RS1/2はバイパスされます。外部終端および関連するリファレンス・クロックの詳細要件については、デバイスファミリーのピン接続ガイドライン を参照してください。サポートされているLVPECL仕様と必要なリファレンス・クロック仕様の詳細については、デバイス・データシート を参照してください。

Eタイル・トランシーバーのリファレンス・クロック入力ピンによってサポートされる周波数範囲は、125MHzから700MHzですが、リファレンス・クロック・ネットワークによってサポートされる最大周波数は、500MHzです。 コンフィグレーションするリファレンス・クロック周波数が500MHzを超える場合は常に、Divide by 2ブロックは、IPインスタンス化とともに自動でインスタンス化されます。

ハードウェアによってサポートされるリファレンス・クロック・ピンは9つありますが、ネイティブPHY IPコアのパラメーター・エディターによって提供されるリファレンス・クロックは、特定のデザイン実装に対して5つです。どの5つを選択するかは、ボードレイアウトに基づいて決定してください。

図 64. IOパッドリング: トランシーバー・リファレンス・クロック入力パッド

Eタイルによるデバイス・コンフィグレーションが正常に終了するのは、有効なリファレンス・クロック周波数である125MHzから500MHz (refclk Divide by 2がディスエーブルの場合)、または250MHzから700MHz (refclk Divide by 2がイネーブルの場合) が、デバイス・コンフィグレーション中に使用可能な場合です。これは、トランシーバーIPでコンフィグレーションされたものと同じ場合と、違う場合があります。IPでコンフィグレーションされた refclk は、ボード上にある refclk と比較して、EタイルTX出力に予期せぬ遷移が発生する可能性があります。

refclk 周波数が正しく設定され、推奨されるリセットおよびデバイス・コンフィグレーションがPMAアナログリセット の手順に従って行われるまで、この動作に問題がないことを確認してください。予期しない遷移が受け入れられない場合は、トランシーバーのTX出力をディスエーブルします。そのためには、属性コード0x0001とデータ0x0003をデバイス・コンフィグレーション後に書き込みます。EタイルTXでは、デバイス・コンフィグレーション・フェーズから属性コード0x0001が書き込まれるまでの間に予期せぬ遷移が発生する可能性があります。

オンボードのリファレンス・クロックを正しくコンフィグレーションしたら、PMAアナログリセット の手順に従って、推奨されるリセットおよびデバイス・コンフィグレーションを行って、内部コントローラーをリセットします。属性コードとデータの詳細については、レジスターマップ を参照してください。デバイス・コンフィグレーション中に安定したリファレンス・クロックがないと、コンフィグレーションは失敗します。

図 65. REFCLK LVPECLピンこの図では、ある特定のEタイル内の9つの refclk ピンとリファレンス・クロック・ネットワークを示しています。

LVPECL規格仕様の詳細についてはデバイス・データシート を参照してください。