Eタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683723
日付 12/09/2021
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ドキュメント目次

6.3. リセットブロックのアーキテクチャー

ネイティブPHY IPコアのデジタル・リセット・コントローラー・ブロックは、マスターおよびローカルのトランシーバー・リセット・シーケンサーとやり取りします。Master TRSブロックとLocal TRSブロックは連携して動作し、トランシーバー・チャネルへのリセットをずらして、ノイズを軽減します。

図 76. シングル・リセット・コントロールによるリセットのブロック図

インテル® Quartus® Primeプロ・エディション開発ソフトウェアでは、インスタンス化されたトランシーバー・ネイティブPHY IPコアの存在を検出し、TRSを自動的に挿入します。tx_resetrx_reset 入力は、ユーザーが生成した場合でも、リセット・コントローラーによって生成された場合でも、Local TRSで受信します。Local TRSでは、スケジューリングのためにMaster TRSにも要求を転送します。TRSは連携して、要求されたすべてのRS-FEC/PMAIFリセットのスケジューリングを行い、各要求に対して確認応答を出します。トランシーバーPHY内のリセット・コントローラーを使用するか、トランシーバーのリセットを手動モードにして独自のリセット・コントローラーを使用します。ただし、TRSを正しく機能させるには、必要なタイミング期間に従うことが必要です。

注: MasterおよびLocal TRS IPは推論ブロックです。したがって、RTLには表示されません。このブロックは、ユーザーによる制御はできません。
表 59.  Eタイルに必要なリセット信号
リセット トランシーバー・リセット カテゴリー
tx_reset TX EMIBリセット EMIBのリセット
TX PMAIFリセット トランシーバー・インターフェイスのリセット
RS-FECリセット RS-FECのリセット
TX RS-FECリセット 一般的なRS-FECリセット (TXおよびRXデータパスを含む)
rx_reset RX EMIBリセット EMIBのリセット
RX PMAIFリセット トランシーバー・インターフェイスのリセット
RX RS-FECリセット RXデータパス上のRS-FECのリセット

tx_reset および rx_reset 信号は、関連するトランシーバー・リセットを適用します。

ネイティブPHYの Avalon® メモリーマップド・インターフェイスを使用して、PMAアナログリセットを実行するか、PMAをイネーブルまたはディスエーブルします。

独立したTXとRXリセットをイネーブルした場合は、オプションで tx_resetrx_reset を入力コントロールとして使用することができます。独立したTXとRXリセットをディスエーブルした場合は、reset を入力として使用して、TXとRXの両方を制御することができます。自動リセットモードの「リセットブロック図 (独立したTXとRXリセット・コントロールの場合)」、および「リセットブロック図 (シングル・リセット・コントロールの場合)」では、両方の条件でのリセットIPを示しています。

PMA Directモードの場合、リセット・コントローラーは、自動または手動リセットモードで使用できます。ただし、RS-FECブロックをフラクチャー・モードで使用する場合や、リコンフィグレーションしてRS-FECオンからRS-FECオフにしたり、RS-FECオフからRS-FECオンにしたりする場合は、リセット・コントローラーのバイパスを使用することが必要です。

イーサネット・ハードIPのリセット信号は含まれていません。詳細については、EタイルハードIPユーザーガイド: イーサネット インテル® FPGA IP向けEタイルハードIPおよびEタイルCPRI PHYインテルFPGA IPユーザーガイド を参照してください。