インテル® Stratix® 10可変精度DSPブロック・ユーザーガイド

ID 683832
日付 5/08/2017
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ドキュメント目次

10.3. Stratix® 10ネイティブ浮動小数点DSP IPコアの信号

図 46.  Stratix® 10ネイティブ浮動小数点DSP IPコアの信号

次の図は、 Stratix® 10ネイティブ浮動小数点DSP IPコアの入力信号と出力信号を示しています。

表 53.   Stratix® 10ネイティブ浮動小数点DSP IPコアの入力信号
信号名 入力/出力 Default 説明
ax[31:0] 入力 32 Low 乗算器への入力データバスです。
以下で使用可能です:
  • Addモード
  • チェインインおよびチェインアウト機能のないMultiply-Addモード
  • Vector Mode 1
  • Vector Mode 2
ay[31:0] 入力 32 Low 乗算器への入力データバスです。

すべての浮動小数点動作モードで使用可能です。

az[31:0] 入力 32 Low

乗算器への入力データバスです。

乗算器への入力データバスです。
  • Multiply
  • Multiply Add
  • Multiply Accumulate
  • Vector Mode 1
  • Vector Mode 2
chainin[31:0] 入力 32 Low

これらの信号を前の浮動小数点DSP IPコアからのchainout信号に接続します。

clk[2:0] 入力 3 Low すべての入力レジスターへの入力クロック信号です。

これらの信号は、任意のレジスター、パイプライン・レジスター、出力レジスターをClock0Clock1、あるいはClock2に設定した場合にのみ使用可能です。

ena[2:0] 入力 3 High clk[2:0]へのクロックイネーブルです。

これらの信号は、アクティブHighです。

  • ena[0]Clock0用です
  • ena[1]Clock1用です
  • ena[2]Clock2用です
clr[1:0] 入力 2 Low すべてのレジスターへの同期クリアー入力信号です。これらの信号をイネーブルするには、Clear TypeパラメーターでSynchronousを選択します。

これらの信号は、アクティブHighです。

すべてのレジスターに対してはclr[0]を使用し、すべてのパイプライン・レジスターおよび出力レジスターに対してはclr[1]を使用します。

aclr[1:0] 入力 2 Low すべてのレジスターへの非同期クリアー入力信号です。これらの信号をイネーブルするには、Clear TypeパラメーターでAsynchronousを選択します。

これらの信号は、アクティブHighです。

すべてのレジスターに対してはaclr[0]を使用し、すべてのパイプライン・レジスターおよび出力レジスターに対してはaclr[1]を使用します。

accumulate 入力 1 Low 乗算器機能をイネーブル/ディスエーブルする入力信号です。
  • 加算器の出力のフィードバックをイネーブルするには、この信号をアサートします。
  • フィードバック機構をディスエーブルするには、この信号をディアサートします。

この信号のアサート/ディアサートは、ランタイム中に実行可能です。

Multiply Accumulateモードで使用可能です。

chainout[31:0] Output 32 これらの信号を次の浮動小数点DSP IPコアのscanin信号に接続します。
result[31:0] Output 32 IPコアからの出力データバスです。
mult_overflow Output 1  

この信号は、乗算結果が最大提示可能値と比較してより大きい値であるかどうかを示します。

1: 乗算結果が最大提示可能値と比較してより大きい値である。

0: 乗算結果が正規化された浮動小数点または適切な範囲内である。

Adderモードでは使用できません。

mult_underflow Output 1

この信号は、乗算結果が最小提示可能値と比較してより小さい値であるかどうかを示します。

1: 乗算結果が最小提示可能値と比較してより小さい値である。

0: 乗算結果が正規化された浮動小数点またはゼロ数である。

Adderモードでは使用できません。

mult_inexact Output 1

この信号は、乗算結果が正しい表現であるかどうかを示します。

1: 乗算結果が:
  • 丸められた値である
  • 最小提示可能値と比較してより小さい値である
  • 最大提示可能値と比較してより大きい値である

0: 乗算結果が正規化された浮動小数点またはゼロ数である。

Adderモードでは使用できません。

mult_invalid Output 1

この信号は、乗算結果が有効あるいは無効であるかを示します。

1: 乗算結果の数および表現が無効である。

0: 乗算結果が正規化された浮動小数点またはゼロ数である。

Adderモードでは使用できません。

adder_overflow Output 1

この信号は、加算結果が最大提示可能値と比較してより大きい値であるかどうかを示します。

1: 加算結果が最大提示可能値と比較してより大きい値である。

0: 加算結果が正規化された浮動小数点または適切な範囲内である。

Multiplyモードでは使用できません。

adder_underflow Output 1

この信号は、加算結果が最小提示可能値と比較してより小さい値であるかどうかを示します。

1: 加算結果が最小提示可能値と比較してより小さい値である。

0: 加算結果が正規化された浮動小数点またはゼロ数である。

Multiplyモードでは使用できません。

adder_inexact Output 1

この信号は、加算結果が正しい表現であるかどうかを示します。

1: 加算結果が:
  • 丸められた値である
  • 最小提示可能値と比較してより小さい値である
  • 最大提示可能値と比較してより大きい値である

0: 加算結果が正規化された浮動小数点またはゼロ数である。

Multiplyモードでは使用できません。

adder_invalid Output 1

この信号は、加算結果が有効あるいは無効であるかを示します。

1: 加算結果の数および表現が無効である。

0: 加算結果が正規化された浮動小数点またはゼロ数である。

Multiplyモードでは使用できません。