インテル® Stratix® 10可変精度DSPブロック・ユーザーガイド

ID 683832
日付 5/08/2017
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ドキュメント目次

7. ALTERA_MULT_ADD IPコア・リファレンス

ALTERA_MULT_ADD IPコアを使用すると、乗算器と加算器を実装できます。6

次の図は、ALTERA_MULT_ADD IPコアのポートを示しています。

図 31. ALTERA_MULT_ADDポート

乗算器・加算器は入力のペアを受け取り、値を併せて乗算します。そして、他のすべてのペアの積に加算するか、または積から減算します。

DSPブロックは幅18ビットまでのデータの処理には18 × 19ビットの入力乗算器を使用し、幅が18〜27ビットのデータの処理には27 × 27ビットの入力乗算器を使用します。27ビットを超えるデータ幅であれば、DSPブロックは部分積アルゴリズムを使用してデータを処理します。

以下の信号に向けたレジスターと追加のパイプライン・レジスターもDSPブロック内に配置されています:

  • Data input
  • Signed or unsigned select
  • Add or subtract select
  • Products of multipliers

出力結果の場合、最初のレジスタはDSPブロックに配置されますが、余分な遅延レジスターはブロックの外側のロジックエレメントに配置されます。乗算器へのデータの入力、コントロール信号の入力、および加算器の出力を含むDSPブロックのペリフェラルは、デバイスの残りの部分と通信するために通常の配線を使用します。この機能のすべての接続は、DSPブロック内の専用配線を使用します。この専用配線には、乗算器に登録された入力データをある乗算器から隣接する乗算器に移行すオプションを選択する場合に使用する、シフト・レジスター・チェインが含まれます。

6 Stratix® 10可変精度DSP IPコアは、Quartus Prime プロ・エディションでのみ使用可能です。