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1. インテル® Stratix® 10コンフィグレーション・ユーザーガイド
2. インテル® Stratix® 10のコンフィグレーションについての詳細
3. インテル® Stratix® 10のコンフィグレーション・スキーム
4. デザインでのリセット・リリース・インテルFPGA IPの使用
5. リモート・システム・アップデート (RSU)
6. インテル® Stratix® 10のコンフィグレーション機能
7. インテル® Stratix® 10のデバッグガイド
8. インテル® Stratix® 10コンフィグレーション・ユーザーガイド・アーカイブ
9. インテル® Stratix® 10コンフィグレーション・ユーザーガイド改訂履歴
3.1.1. Avalon® -STコンフィグレーション・スキームのハードウェア・コンポーネントとファイルの種類
3.1.2. Avalon-STデバイス・コンフィグレーションの有効化
3.1.3. AVST_READY信号
3.1.4. RBFコンフィグレーション・ファイルの形式
3.1.5. Avalon-STシングルデバイス・コンフィグレーション
3.1.6. Avalon® -STコンフィグレーション・スキームに向けたデバッグ・ガイドライン
3.1.7. Avalon-ST x8におけるQSFの割り当て
3.1.8. Avalon-ST x16におけるQSFの割り当て
3.1.9. Avalon-ST x32におけるQSFの割り当て
3.1.10. Avalon® -STコンフィグレーション・スキームで使用するIP: インテルFPGAパラレル・フラッシュ・ローダー II IPコア
3.2.1. ASコンフィグレーション・スキームのハードウェア・コンポーネントとファイルの種類
3.2.2. ASシングルデバイスのコンフィグレーション
3.2.3. 複数のシリアル・フラッシュ・デバイスを使用するAS
3.2.4. ASコンフィグレーションのタイミング・パラメーター
3.2.5. 外部AS_DATAピンで許容される最大スキュー遅延に関するガイドライン
3.2.6. シリアル・フラッシュ・デバイスのプログラミング
3.2.7. シリアル・フラッシュ・メモリーのレイアウト
3.2.8. AS_CLK
3.2.9. アクティブ・シリアル・コンフィグレーション・ソフトウェアの設定
3.2.10. インテル® Quartus® Primeのプログラミング手順
3.2.11. ASコンフィグレーション・スキームに向けたデバッグ・ガイドライン
3.2.12. ASにおけるQSFの割り当て
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5.6.5. アプリケーション・イメージの追加
フラッシュメモリーにアプリケーション・イメージを追加するには、次の手順を実行します。
- QSPI_OPEN コマンドとQSPI_SET_CSコマンドをTclコンソールウィンドウで実行し、AS x4インターフェイスとフラッシュメモリーへの排他的なアクセスを設定します。これにより、QSPI_CLOSEコマンドを実行してアクセスを放棄するまで、AS x4インターフェイスおよびフラッシュへの排他的アクセスが得られます。QSPI_WRITEコマンドを使用して、新しいアプリケーション・イメージをフラッシュメモリーに書き込みます。
- もしくは、rsu1.tclスクリプトには、新しいアプリケーション・イメージをフラッシュメモリーにプログラミングするprogram_flash関数があります。次のコマンドは、このタスクを実行します。
program_flash new_application_image.rpd 0x03FF0000 1024
program_flash関数は3つの引数を必要とします。
- フラッシュメモリーに書き込む.rpdファイル
- 開始アドレス
- QSPI_WRITEコマンドごとに書き込むワード数。QSPI_WRITEは、書き込み命令ごとに最大1024ワードをサポートします。
図 82. 新しいアプリケーション・イメージのプログラミング$ source rsu1.tcl /channels/local/top/master_1 $ program_flash new_application_image.rpd 0x03ff0000 1024 total number of words is 458752 total number of page is 448 total number of sector is 28 reading rpd is completed start erasing flash erasing flash is completed start writing flash writing flash is completed
- QSPI_WRITEコマンドを使用し、新しいアプリケーション・イメージの開始アドレスを、コンフィグレーション・ファームウェア・ポインター・ブロック (CPB) の新しいイメージ・ポインター・エントリーに書き込みます。書き込みを開始する前に、新しいイメージ・ポインター・エントリーの値が0xFFFFFFFFであることを確認してください。
上に示されている例に基づき説明すると、CPB0およびCPB1のアドレスオフセット0x20は、アプリケーション・イメージの開始アドレスを指している必要があります。新しいアプリケーション・イメージの開始アドレスを次のイメージ・ポインター・エントリーに書き込む前に、次の新しいイメージ・ポインター・エントリーの値は0xFFFFFFFFでなければなりません。
CPB開始アドレス + 0x20 | 内容 | 値 |
---|---|---|
CPB0 + 0x20 = 0x002E4020 | 現在のアプリケーション・イメージ・ポインター・エントリー (優先順位が最も高い) | 0x002F4000 |
CPB0 + 0x28 = 0x002E4028 | 次のイメージ・ポインター・エントリー | 0xFFFFFFFF |
CPB1 + 0x20 = 0x002EC020 | 現在のアプリケーション・イメージ・ポインター・エントリー (優先順位が最も高い) | 0x002F4000 |
CPB1 + 0x28 = 0x002EC028 | 次のイメージ・ポインター・エントリー | 0xFFFFFFFF |
CPB開始アドレス + 0x20 | 内容 | 値 |
---|---|---|
CPB0 + 0x20 = 0x004A0020 | 現在のアプリケーション・イメージ・ポインター・エントリー (優先順位が最も高い) | 0x004B0000 |
CPB0 + 0x28 = 0x004A0028 | 次のイメージ・ポインター・エントリー | 0xFFFFFFFF |
CPB1 + 0x20 = 0x004A8020 | 現在のアプリケーション・イメージ・ポインター・エントリー (優先順位が最も高い) | 0x004B0000 |
CPB1 + 0x28 = 0x002EC028 | 次のイメージ・ポインター・エントリー | 0xFFFFFFFF |
QSPI_read関数を使用し、新しいイメージ・ポインター・エントリーの値が0xFFFFFFFFであることを確認できます。QSPI_read関数は2つの引数を取ります。
- 開始アドレス
- 読み出すワード数
図 83. 新しいイメージ・ポインター・エントリーの値が0xFFFFFFFFであることの確認
$ qspi_read 0x002e4020 1 0x002f4000 $ qspi_read 0x002e4028 1 0xffffffff % qspi_read 0x002ec020 1 ISR is empty 0x002f40000 % qspi_read 0x002ec028 1 0xffffffff
これにより、QSPI_write_one_word関数を使用して次のイメージエントリーへの新しいアプリケーション・イメージ・アドレスの書き込みを開始することができます。QSPI_write_one_word関数は2つの引数を取ります。
- アドレス
- ワードの値
図 84. 新しいイメージ・ポインター・エントリーへのアドレスポインターの書き込み
% qspi_write_one_word 0x002e4028 0x03ff0000 % qspi_write_one_word 0x002ec028 0x03ff
これにより、次のイメージ・ポインター・エントリーにQSPI_read関数を実施し、目的の新しいアプリケーション・イメージの開始アドレスが書き込まれているかを確認できます。
新しいイメージポインターに対する更新の確認
% qspi_read 0x002e4028 1 0x03ff0000 % qspi_read 0x002ec028 1 0x03ff0000
これで、ホスト・ソフトウェアはnCONFIGピンをアサートし、 インテル® Stratix® 10 FPGAを新しいアプリケーション・イメージでリコンフィグレーションできるようになります。もしくは、PCBの電源を再投入することでも可能です。リコンフィグレーション後は、現在のイメージアドレスを確認します。想定されるアドレスは、0x03ff0000です。新しいイメージを追加すると、アプリケーション・イメージ・リストには新しく追加されたイメージが含まれ、古いアプリケーション・イメージは2番目のイメージになります。新しく追加されたアプリケーション・イメージの優先順位が最も高くなります。
注: リモート・システム・アップデート・ホストがアプリケーション・イメージをロードすると、決定ファームウェアはイメージ・ポインター・エントリーを逆の順序で走査します。デバイスを再起動する際は、新しいイメージが最優先されます。