インテル® Stratix® 10コンフィグレーション・ユーザーガイド

ID 683762
日付 12/16/2019
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ドキュメント目次

6.2. プロトコル経由コンフィグレーション (CvP)

CvPコンフィグレーション・スキームは、ペリフェラルとコアロジックに別々のイメージを作成します。ペリフェラル・イメージをローカル・コンフィグレーション・デバイスに、そしてコアイメージをホストメモリーに保存することで、システムコストを低減し、独自のコアイメージに対するセキュリティーを強化することができます。CvPは、 PCI Express* ( PCIe* ) リンクを介してFPGAファブリックをコンフィグレーションします。CvPは、エンドポイントのバリアントでのみ利用可能です。

図 89.  インテル® Stratix® 10 CvPコンフィグレーションのブロック図

CvPコンフィグレーション・スキームは、次のモードをサポートしています。

  • CvP初期化モード

    CvP初期化モードでは、外部コンフィグレーション・デバイスがペリフェラル・イメージを保存し、アクティブシリアルx4 (Fastモード) コンフィグレーション・スキームを使用してFPGAにロードします。ホストメモリーはコアイメージを格納し、 PCIe* リンクを介してFPGAにロードします。

    ペリフェラル・イメージのコンフィグレーションが完了すると、CONF_DONE信号はHighになり、FPGAは PCIe* リンク・トレーニングを開始します。 PCIe* リンク・トレーニングが完了すると、 PCIe* リンクはLTSSM (Link Training and Status State Machine) L0状態へと遷移し、 PCIe* の列挙に進みます。 PCIe* ホストは次に、 PCIe* リンクを介してコアをコンフィグレーションします。 PCIe* リファレンス・クロックは、リンク・トレーニングのリンクに対して動作している必要があります。

    コアイメージのコンフィグレーションが完了すると、CvP_CONFDONEピンはHighになり (イネーブルされている場合)、FPGAが PCIe* リンクを介して完全なコンフィグレーション・ビットストリームを受信したことを示します。INIT_DONEは、コンフィグレーションが完了したことを示します。

  • CvPアップデート・モード

    CvPアップデート・モードはリコンフィグレーション・スキームであり、デバイスがユーザーモードに入った後に、更新されたビットストリームを PCIe* リンクを使用してターゲットにするデバイスに配信します。 PCIe* リンクを含むペリフェラル・イメージはアクティブに維持されるため、このリンクを使用してコア・ファブリックをリコンフィグレーションするCvPアップデートが可能になります。このモードにおいてFPGAデバイスは、外部ローカル・コンフィグレーション・デバイスからFPGAにフル・コンフィグレーション・イメージをロードすることで初期化します。または、CvP初期化後に初期化します。

    CvPアップデートは、最初にCvP初期化または他のコンフィグレーション・スキームを使用してコンフィグレーションしたデバイスで行うことが可能です。