インテル® Stratix® 10コンフィグレーション・ユーザーガイド

ID 683762
日付 12/16/2019
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ドキュメント目次

5.5.3. ファクトリー・アップデート・イメージの生成

ファクトリー・アップデート・イメージは、quartus_pfgを次の引数とともに実行することで、コマンドラインから直接生成することができます。
quartus_pfg -c fpga.sof factory_update.rpd -o mode=ASX4 -o start_address=<address> -o bitswap=ON -o rsu_upgrade=ON
もしくは、インテルQuartus Prime プロ・エディションのProgramming File Generatorを使用して、ファクトリー・アップデート・イメージ (.rpd) を生成することも可能です。このイメージは、決定ファームウェア、決定ファームウェア・データ、およびファクトリー・イメージの更新に使用することができます。
注: Stratix 10デバイスファミリーから、フラッシュメモリーをプログラミングする.rpd には、イメージアドレスに対するファームウェア・ポインター情報が含まれるようになりました。フラッシュデバイスの.rpdを生成するには、Programming File Generatorを使用する必要があります。
  1. FileメニューのProgramming File Generatorをクリックします。
  2. Device familyドロップダウン・リストから、 インテル® Stratix® 10を選択します。
  3. Configuration modeドロップダウン・リストからコンフィグレーション・モードを選択します。現行の インテル® Quartus® Primeは、Active Serial x4コンフィグレーション・モードでのRSU機能のみをサポートしています。
  4. Output Filesタブで、Output directoryNameを割り当てます。
  5. .rpd出力ファイルタイプを選択します。
  6. Edit…ボタンをクリックし、フラッシュメモリー内のアップデート・イメージのStart addressを割り当てます。このStart addressは、フラッシュメモリー内の未使用領域のセクター境界にする必要があります。
    注: 未使用のスペースがない場合は、アプリケーション・イメージ1以外のアプリケーション・イメージ・スペースを使用できます。この場合、更新動作が完了した後、関連するアプリケーション・イメージ (.rpd) をアプリケーション・スロットに書き込み、アプリケーション・イメージを復元する必要があります。
    図 72. フラッシュメモリーに格納される単一の.rpdに対するパラメーターの指定
  7. デフォルトでは、.rpdのファイルタイプはリトル・エンディアンです。リトル・エンディアン形式をサポートしないサードパーティー製のプログラマーを使用する場合は、Bit swapOnに設定し、ビッグ・エンディアン形式で.rpdファイルを生成します。
  8. Input Filesタブで、Add Bitstreamをクリックします。必要に応じて、Files of typeをSRAM Object File (*.sof) に変更します。次に、ファクトリー・イメージの.sofファイルを選択してOpenをクリックします。
    図 73. .sofファイルの指定
  9. .sofを選択し、Propertiesをクリックします。Generate RSU factory update imageOnにします。Bootloaderパラメーターは、HPS第一ステージ・ブートローダー (FSBL) のhexファイルを指定するためのものです。
    注: Bootloaderパラメーターは、 インテル® Stratix® 10 SXデバイスに対してのみ指定する必要があります。
    図 74. リモート・システム・ファームウェア・アップグレードの有効化
  10. Generateをクリックし、RSUプログラミング・ファイルを生成します。これにより、 インテル® Stratix® 10ファームウェアの更新が可能になります。今後使用することを考慮し、コンフィグレーションを.pfgファイルで保存することができます。