インテル® Stratix® 10コンフィグレーション・ユーザーガイド

ID 683762
日付 12/16/2019
Public
ドキュメント目次

5.2. HPS以外でのリモート・システム・アップデート機能の実行に向けたガイドライン

図 65. フラッシュメモリーに格納されたイメージを使用してRSUを実装する インテル® Stratix® 10モジュールおよびインターフェイス
リモート・システム・アップデートを実装する際のガイドラインは、次のとおりです。
  1. ファクトリー・イメージまたはアプリケーション・イメージには、少なくともリモート・システム・アップデート・ホスト・コントローラーとMailbox ClientインテルFPGA IPを含める必要があります。
    • カスタムロジック、 Nios® IIプロセッサー、またはJTAGとAvalonマスター間のブリッジIPのいずれかを、リモート・システム・アップデート・ホスト・コントローラーとして使用することができます。
    • リモート・システム・アップデート・ホスト・コントローラーは、Mailbox ClientインテルFPGA IPを介してSDMとの間のコマンドおよび応答を送受信することで、リモート・システム・アップデートの機能を制御します。Mailbox Clientは、リモート・システム・アップデート・ホストとSDM間のメッセンジャーとして機能し、SDMへのコマンドおよびSDMからの応答を受け渡します。
  2. 事前に生成されている標準のリモート・システム・アップデート・イメージ・ファイルには、1つのファクトリー・イメージと、少なくとも1つのアプリケーション・イメージが含まれています。リモート・システム・アップデート・イメージは、フラッシュメモリーにプログラミングする必要があります。実際のアプリケーション・イメージの完成前は、ダミーのイメージを使用してRSU機能の開発を始めることができます。ユーザーモードでは、アプリケーション・イメージを追加しプログラミングすることができます。
  3. リモート・システム・アップデートでは、AS x4コンフィグレーション・スキームを使用し、事前に生成されたリモート・システム・アップデート・イメージでFPGAをコンフィグレーションする必要があります。
  4. デバイスがファクトリー・イメージまたはアプリケーション・イメージのいずれかでユーザーモードに入ると、リモート・システム・アップグレード・ホストは次のリモート・システム・アップデートの操作ができるようになります。
    1. アプリケーション・イメージまたはファクトリー・イメージでのデバイスのリコンフィグレーション
      1. ファクトリー・イメージからアプリケーション・イメージへ、またはその逆
      2. アプリケーション・イメージから別のアプリケーション・イメージへ
    2. アプリケーション・イメージの消去
    3. アプリケーション・イメージの追加
    4. アプリケーション・イメージまたはファクトリー・イメージの更新