インテル® Stratix® 10コンフィグレーション・ユーザーガイド

ID 683762
日付 12/16/2019
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ドキュメント目次

5.1.4. リモート・システム・アップデートのコンフィグレーション・シーケンス

図 63. リモート・システム・アップデートのコンフィグレーション・シーケンス

次の図の青色で記されている文字は、コンフィグレーション・フローのダイアグラム図 で示されている状態を表しています。

リコンフィグレーションの手順は、次のとおりです。

  1. デバイスがパワーオンリセット (POR) を終了した後、ブートROMは、アドレス0、256 K512 K、または768 Kにあるコピーのうちの最初の有効な決定ファームウェアからフラッシュメモリーをロードし、SDMを初期化します。同じコンフィグレーション・ファームウェアが、これらの各位置に存在します。このファームウェアは、初期のRSUフラッシュイメージの一部です。初期のRSUフラッシュイメージをフラッシュにプログラミングする方法についての詳細な手順は、HPS以外でのリモート・システム・アップデート機能の実行に向けたガイドライン のステップ2を参照してください。
  2. オプションのDirect-To-Factoryピンは、SDMファームウェアがファクトリー・イメージまたはアプリケーション・イメージのどちらをロードするかを制御します。Direct-To-Factory入力は、任意の未使用SDMピンに割り当てることができます。このピンを割り当てない場合、SDMはアプリケーション・イメージをロードします。
  3. フラッシュデバイス内のコンフィグレーション・ポインター・ブロックは、アプリケーション・イメージへのポインターのリストを保持します。
  4. アプリケーション・イメージをロードする際、SDMはポインターブロックを逆の順序で走査します。SDMは最も優先順位の高いイメージをロードします。イメージのロードが完了すると、デバイスはユーザーモードに入ります。
  5. 最新の (優先順位が最も高い) イメージのロードが成功しなかった場合、SDMはリストにある次のアプリケーション・イメージのロードを試みます。いずれのアプリケーションも正常にロードされなかった場合、SDMはファクトリー・イメージをロードします。
  6. ファクトリー・イメージのロードに失敗した場合、JTAGインターフェイスを使用し、初期のRSUフラッシュイメージでクワッドSPIフラッシュを再プログラミングすることで回復できます。