インテル® Stratix® 10コンフィグレーション・ユーザーガイド

ID 683762
日付 12/16/2019
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ドキュメント目次

7.8. Eタイル・トランシーバーでのコンフィグレーション失敗の可能性

PRESERVE_UNUSED_XCVR_CHANNELを完全に未使用のEタイル・トランシーバーに割り当てると、 インテル® Stratix® 10 TXまたはMXデバイスにおいてコンフィグレーションが失敗する場合があります。
インテル® Quartus® Primeのプログラマーは、次の条件下において内部エラーを検出し、デバイスのコンフィグレーションに失敗します。
  • PRESERVE_UNUSED_XCVR_CHANNELを未使用のEタイル全体に割り当てている
  • デザインが、このEタイルにリファレンス・クロックを提供していない

リファレンス・クロックは、擬似ランダムデータ信号を生成し、トランシーバーの経年劣化を防ぐために必要です。ネイティブPHY IP GUIを使用して、Eタイルで少なくとも1つのダミーチャネルをインスタンス化する必要があります。このチャネルには少なくとも1つのリファレンス・クロックを提供します。単一のEタイルに保存されているチャネルはすべて、同じリファレンス・クロックを使用できます。

デザインでEタイルの一部のチャネルを使用する場合、ピンごとのPRESERVE_UNUSED_XCVR_CHANNEL QSF割り当てを使用し、そのEタイルで使用するチャネルのみを保存できます。使用することのないチャネルには、ピンごとのPRESERVE_UNUSED_XCVR_CHANNEL QSF割り当てを追加しないでください。

PRESERVE_UNUSED_XCVR_CHANNEL QSF割り当ての例をいくつか次に示します。

#Global QSF assignment set_global_assignment -name PRESERVE_UNUSED_XCVR_CHANNEL ON #Per-pin QSF assignment set_instance_assignment -name PRESERVE_UNUSED_XCVR_CHANNEL ON -to AA75