Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: タイミング・アナライザー

ID 683243
日付 4/01/2024
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ドキュメント目次

2.4.2.2. 出力の制約 (set_output_delay)

出力の制約により、デバイスからのすべての外部遅延をデザインのすべての出力ポートに指定します。
set_output_delay -clock { clock } -clock_fall -rise -max 2 foo

Set Output Delay (set_output_delay) 制約を使用して、外部出力遅延要件を指定します。Clock name (-clock) を指定し、仮想クロックまたは実際のクロックを参照します。クロックを指定する際に、クロックは出力ポートのラッチクロックを定義します。デバイス内のクロックはすべて定義されているため、タイミング・アナライザーは、出力データを開始するデバイス内の起動クロックを自動的に決定します。次の図は、仮想クロックを参照している出力遅延の例です。

図 96. 出力遅延
図 97. 出力遅延の計算

デザインにパーティション境界ポートが含まれている場合は、set_ouput_delay とともに -blackbox オプションを使用して、出力遅延を割り当てることができます。-blackbox オプションは、境界ポートと同じ名前の新しいキーパー・タイミング・ノードを作成します。この新しいノードは、元の境界ポートを介してのタイミングパスの伝播を許可し、set_output_delay 制約として機能します。get_keepers コマンドを使用すると、新しいキーパー・タイミング・ノードが表示されます。

ブラックボックス制約は、remove_output_delay -blackbox で削除することができます。

Check Timing (check_timing) コマンドを使用すると、さまざまなタイミング制約の問題 (出力遅延制約のない出力ポートの数など) を確認することができます。