インテルのみ表示可能 — GUID: lyl1535657585311
Ixiasoft
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2.5.1. Fmax 概要レポート
タイミング解析では、送信元および送信先のレジスターまたはポートが同じクロックで駆動されるパスの fMAX のみを計算します。タイミング解析は、生成されるクロックを含め、異なるクロックのパスを無視します。クロックとその反転の間のパスの場合、タイミング・アナライザーは、クロックの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジが fMAX に応じてスケーリングするものとして fMAX を計算します。それにより、デューティー・サイクル (割合) が維持されるようにします。
ただし、Fmax レポートは、リカバリーおよびリムーバルのタイミング、または intra_clock オプションを含めない場合のセットアップやホールドのタイミングをデザインが満たしているかを示しません。これらの理由から、Setup、Hold、Recovery、Removal、および Min Pulse Width のスラック概要をかならず確認し、デザインがタイミングを満たしているかを判断するようにします。
Restricted Fmax 列では、次の値のうちの小さい値が報告されます。
- クロックが動作可能で、かつ report_timing -hold -intra_clock を 0 スラックで通過できる、もしくは report_min_pulse_width を 0 スラックで通過できる最速の周波数
- Fmax 列の値5
Restricted Fmax では、セットアップ・タイミングに加えてホールドタイミング、および最小パルスと最小周期の制約が考慮されます。解析では、制約のない fMAX と同様に、制約付きの fMAX の計算は、クロックの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジが fMAX に応じてスケーリングするものとして行われます。それにより、デューティー・サイクル (割合) が維持されるようにします。
Restricted Fmax で表示可能なテキストは、次の制限要因のいずれかを示します。
- ホールドチェックによる制限
- 最小パルス幅制約による制限
- High の最小パルス幅制約による制限
- Low の最小パルス幅制約による制限
通常、ホールドチェックでは最大周波数 (fMAX) は制限されません。チェックは同じエッジの関係であり、クロック周波数には依存しません。例えば、起動が 0 に等しく、ラッチが 0 に等しい場合などです。ただし、反転クロック転送、またはマルチサイクル転送の場合、ホールド関係は同一エッジの転送ではなく、クロック周波数によって変化します。
特定のパス、レジスター、またはポートの詳細については、report_timing を使用して生成することができるタイミングレポート、または report_min_pulse_width コマンドによる最小パルス幅レポートを参照してください。