Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: タイミング・アナライザー

ID 683243
日付 4/01/2024
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ドキュメント目次

2.3.5.1.1. モジュールの入力と出力をターゲットとする制約

RTLでのSDCでは、モジュールやIPの内部接続が部分的に不明な状態でも、モジュール境界で制約を定義することができます。RTLでのSDC制約は、モジュール境界、具体的には、各モジュールの入力境界と出力境界で適用することが推奨されます。

モジュールの入力および出力をターゲットとしてタイミング制約を設定する場合は、状況に応じて次の異なる要素タイプをターゲットにすることができます。

inst_port - この要素は、get_pins フィルターを適用することにより、コレクションで取得します。この要素は、レジスターやLUTのピンをアドレス指定するのと同じように、モジュールの入力と出力をターゲットにします。
# inside 
get_pins {clk_in} clk_dic.rtlsdc
注: get_pins は、ピンをターゲットとして想定する制約に使用します。
図 61. インスタンス・ポートをターゲットにする場合


port - この要素はモジュール内に存在し、主にエンティティーに結び付けられている制約でポートをターゲットにする場合に使用します。これには、get_ports フィルターを使用することができます。
# Inside
get_ports {clk_in} clk_dic.rtlsdc
注: get_ports は、ポートをターゲットとして想定する制約に使用します。
図 62. ポートをターゲットにする場合