Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: タイミング・アナライザー

ID 683243
日付 4/01/2024
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ドキュメント目次

2.3.3. SDCファイルの優先順位

コンパイルフローへの適切な統合を確実に行うには、RTLでのSDCファイルおよび従来のSDCファイルをプロジェクトに追加する必要があります。詳細は、ステップ 1: タイミング・アナライザーの基本的な設定を指定で説明されています。または、プロジェクトの .qsf ファイルで割り当てを直接変更し、プロジェクトにファイルを追加することもできます。

コンパイラーは、.qsf にリストされている順序で従来のSDCファイルを処理します。.sdc ファイルの処理順序を追加、削除、または変更するには、Assignments > Settings > Timing Analyzer を使用します。もしくは、.qsf を直接変更します。

注: RTLでのSDCファイルが優先されます。Assignments > Settings > Timing Analyzer の順序に関係なく、コンパイラーは常に、.rtlsdc を処理してからタイミング・ネットリストをターゲットにする従来の .sdc ファイルを処理します。

コマンドラインで read_sdc コマンドを引数なしで使用すると、コンパイラーは次の順序で制約を読み取ります。

  1. 最初に、コンパイラーはRTLでのSDC制約を読み取ります。
  2. コンパイラーは次に、合成ステージにのみ適用される合成専用の制約を読み取ります。
  3. その後、コンパイラーは従来のSDC制約を読み取ります。従来のSDC制約には、次の順序が適用されます。
    1. まず、コンパイラーはHDLファイルに埋め込まれている制約を処理します。
    2. 最後に、コンパイラーはファイルの順序に基づき .sdc ファイルを処理します。