インテル® Arria® 10 コア・ファブリックおよび汎用 I/O ハンドブック

ID 683461
日付 6/21/2017
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ドキュメント目次

4.1.7. クロックイネーブル信号

GCLK 出力または RCLK 出力が PLL の入力を駆動する場合、クロック・コントロール・ブロックのクロックイネーブル回路とクロック・ディスエーブル回路を使用することはできません。

図 61. クロックイネーブル / ディスエーブル回路とのclkenaの実装この図は、クロック・コントロール・ブロックのクロック・イネーブル / ディスエーブル回路の実装を図示したものです。


clkena信号は、PLL 出力カウンターレベルではなくクロック・ネットワーク・レベルでサポートされます。これにより、PLL を使用していない場合でもクロックのゲートオフが可能になります。また、clkena信号を使用して PLL からの専用外部クロックを制御することができます。

図 62.  clkena信号の例次の図は、クロック出力イネーブルの波形の例を示しています。clkena信号はクロック出力の立ち下りエッジに同期します。


Arria 10デバイスは、GCLK および RCLK ネットワークの非同期イネーブル / ディスエーブルを補助する追加のメタスタビリティー・レジスターを有します。このレジスターは、必要に応じて Quartus® Primeソフトウェアでバイパスすることができます。

ループ関連のカウンターは影響を受けないため、clkena信号に関係なく PLL はロック状態を保持することができます。この機能は低消費電力またはスリープモードを必要とするアプリケーションに役立ちます。また、システムが再同期化中の周波数オーバーシュートを許容できない場合、clkena信号はクロック出力をディスエーブルすることができます。