インテル® Arria® 10 コア・ファブリックおよび汎用 I/O ハンドブック

ID 683461
日付 6/21/2017
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ドキュメント目次

4.2.10.3. マニュアル・クロック・スイッチオーバー

マニュアル・クロック・スイッチオーバのモードでは、extswitch信号はinclk0またはinclk1がPLLへの入力クロックとして選択されているかどうかを制御します。 デフォルトではinclk0が選択されています。

extswitch信号がロジックHighからロジックLowまで遷移し、inclkがスイッチされるために少なくとも3つのinclkサイクルの間低に保持されると、クロック・スイッチオーバーのイベントが開始されます。

別のスイッチオーバーのイベントを実行するには、extswitch信号を再びHighレベルに戻す必要があります。 別のスイッチオーバーのイベントを必要としない場合、最初のスイッチの後にextswitch信号をロジックLow状態のままにしておくことができます。

inclkがスイッチされるために少なくとも3つのinclkサイクルの間にextswitch信号をLowレベルにパルス化すると、別のスイッチオーバーのイベントが実行されます。

inclk0inclk1が異なる周波数で常に動作している場合、extswitch信号の最小の低時間は、より遅い周波数のinclk0inclk1サイクルの3倍以上でなければなりません。

図 68.  Arria® 10 PLL のマニュアル・クロック・スイッチオーバー回路


アルテラの IOPLL(I/O PLL 用 ) およびArria 10 FPLL(fPLL 用 ) IP コアでのスイッチオーバー遅延を指定することで、クロック・スイッチオーバー動作を遅延させることができます。スイッチオーバー遅延を指定する場合、extswitchがスイッチオーバーを開始するために指定された遅延サイクルの数に加算されているため、少なくとも 3 つのinclkサイクルの間、inclk信号を Low に保つ必要があります。