インテル® Arria® 10 コア・ファブリックおよび汎用 I/O ハンドブック

ID 683461
日付 6/21/2017
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ドキュメント目次

5.5.4.4. ダイナミック OCT

ダイナミック OCTは、データの方向に応じてシグナル・インテグリティーを最適化することにより高性能双方向パスを終端する際に有用です。また、デバイス終端は内部であるため、ダイナミック OCT は電力の節約にも役立ちます ( 終端は入力動作中のみオンになるため、引き出されるスタティック消費電力が少なくなります )。

注: DDR3 メモリー・インターフェイスで SSTL-15、SSTL-135、および SSTL-125 の I/O 規格を使用する場合、 インテルは、これらのI/O規格でOCTを使用してボード・スペースとコストを節約することを推奨しています。 OCTは、使用される外部終端抵抗の数を削減します。
表 57.  双方向 I/O に基づいたダイナミック OCTダイナミック RT OCT または RS OCT は、双方向 I/O がレシーバーとして機能しているか、またはドライバーーとして機能しているかによってイネーブルあるいはディスエーブルされます。
ダイナミック OCT 双方向 I/O 状態
ダイナミック RT OCT レシーバーとして機能 イネーブルされる
ドライバーとして機能 ディスエーブルされる
ダイナミック RS OCT レシーバーとして機能 ディスエーブルされる
ドライバーとして機能 イネーブルされる
図 88.  Arria® 10 デバイスのダイナミック RT OCT