インテルのみ表示可能 — GUID: cya1678131644406
Ixiasoft
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5.5.7.1. 集約のユースケース
Quartus® Prime Compiler は確率的な性質を持っているため、集約は有用です。この確率的な性質とは、Compiler がいくつかの意思決定プロセスにおいてランダムなヒューリスティックを使用していることを意味します。これらのヒューリスティックは平均的には良好に機能しますが、特定のシーケンスでは異常に良い結果や悪い結果となることがあります。
多くの場合、これらのランダムな決定を制御するシード値は、デザインを変更することなく、所定のデザインを探索するために変更できるプロジェクト入力です。これらのランダムな判定は特定のネットリスト・トポロジー、制約、およびデザイン・ファイル・コンテンツの順序に影響されるため、プロジェクト・エレメントを変更しても、デザインに意味のある変更を加えることなく、「シード効果」を得られる可能性があります。したがって、任意のコンパイル結果はデザインの品質を正確に示すものではありません。個々のコンパイルはプログラミング・ファイルの唯一のソースですが、異なるシード値を持つ複数のコンパイルを並行して実行し、各プロジェクトに独自のシード値を含めることで、最良の結果を得ることができます。
集約を行う場合は通常、結果に共通する傾向や限界を探します。集約を使用して分析するコンパイルは、まったく同じデザインの異なるコンパイルであるため、プロジェクト間のランダムな違いはキャンセルされ、根本的な問題は再発するはずです。
それでも、特定のプロジェクトやシードが異常な値となることがあります。その場合、残りのプロジェクトの集約と比較することができます。この手法を使用すれば、典型的な結果と比較して、異常な値となったプロジェクトの良い結果やに悪い結果を、説明することができます。