Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

5.5.4.1. ホールド・タイミングの最適化

Optimize Hold Timing オプションは、最小遅延タイミング制約を最適化するよう Quartus® Prime 開発ソフトウェアに指示します。

Advanced Fitter Settings ダイアログボックスで Optimize Hold Timing をオンにすると、 Quartus® Prime 開発ソフトウェアがパスに遅延を追加して、デザインが最小遅延要件を満たしていることを確認します。I/O Paths and Minimum TPD Paths を選択すると、フィッターは次の基準を満たすように機能します。

  • デバイス入力ピンからレジスターまでのホールド時間(tH
  • I/O ピンから I/O レジスター、あるいは I/O レジスターから I/O ピンへの最小遅延
  • レジスターから出力ピンまでの最小 clock-to-out 時間(t CO

All Paths を選択した場合、フィッターは図で青色でハイライトされるレジスター間のホールド要件を満たすよう動作します。この図では、ロジックで生成された派生クロックにより、別のレジスターでホールド時間の問題が発生しています。

図 59. 内部ホールド時間違反を修正するホールド・タイミング・オプションの最適化

ただし、デザインのレジスター間に内部ホールドタイム違反がある場合、LCELLプリミティブをインスタンス化するか、派生クロックまたはゲートクロックの代わりにクロックイネーブル信号を使用するなど、デザインを変更することで、手動で遅延を追加できます。