Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

5.4.7. 変更と再コンパイル

最小限の労力で修正できる明らかに問題のある部分を探します。 コンパイラーがタイミングを満たすことに問題のあった箇所を特定するには、約 5 つのコンパイルにシードスイープを実行します。 シードスイープの実行により、一貫して障害のあるパスが明らかになります。 デザインのこの箇所を再コーディング、あるいは再設計することを検討してください。

タイミング・クロージャーを成功に導くには、RTL を検討する方がコンパイルの設定を変更するよりも効果的である場合があります。深刻なタイミングエラーが存在せず、パフォーマンスの改善に向けてデザインの最適化が実行済みで、最終のリリースに近い場合、シードスイープも有効です。シードスイープは、コンパイル設定への変更点を評価するためにも使用することができます。フィッター・アルゴリズムのランダム性により、コンパイル結果は異なります。コンパイル設定へ適用した変更が、平均して低いパフォーマンスとなるようであれば、その変更を元に戻します。

設定や制約が問題を解決するよりも多くの問題を引き起こすことがあります。RTL やデザイン・アーキテクチャーに大きな変更が加えられた場合は、デフォルト設定で Logic Lock 領域を使用せずに定期的にコンパイルし、タイミングに失敗するパスを再評価してください。