Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

6.3.2.4. 空の Logic Lock 領域を定義する

Quartus® Prime は、メンバーを持たない Logic Lock 領域の使用をサポートしています。 このような空の領域を使用してデバイスリソースを予約し、後で追加するロジックを格納することができます。この手法を使用する場合は、フィッターがこの領域内に他のロジックを配置しないように、領域の Reserved 設定をオンにする必要があります。

空の Logic Lock 領域は、次のシナリオで役立ちます。

  • 暫定的なフロアプラン
  • ルート・パーティションの再利用といった複雑なインクリメンタル・ビルド
  • チームベースのデザインと相互接続ロジック
  • ロジック配置の制限

Logic Lock 領域はデフォルトではルーティング・リソースを予約しないため、フィッターは配線目的でこの予約された領域を使用することができます。

空の Logic Lock 領域には Core Only 属性を使用してください。空の領域にペリフェラル・リソースを含める場合、ペリフェラル・コンポーネントの配置を制限しますが、これによりデザインがフィットしない結果となる可能性があります。空の領域に名前を付けた後、メンバーを含む任意の Logic Lock 領域と同じ操作を実行できます。

図 117. 空の領域の外側に配置されるロジックこの図は、空の Logic Lock 領域とその周囲に配置されたロジックを示しています。ただし、出力ポートが root_partition (トップレベル・パーティション) の一部である I/O に接続しているため、一部の I/O、HSSIO、および PLL は空の領域内に存在しています。