Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

5.5.9.3. 物理合成最適化

Quartus® Prime 開発ソフトウェアは、使用する合成ツールに関係なくデザインのパフォーマンスを向上させるのに役立つ物理合成最適化を提供します。 合成中とフィット中の両方で、物理合成最適化を適用できます。

Quartus® Prime コンパイルの合成段階では、物理合成最適化は別の EDA 合成ツールからの出力に対して、または合成の中間ステップとして行われます。これらの最適化により、選択した手法とエフォートレベルに応じて、合成ネットリストが変更され、エリアまたはスピードが向上します。

ネットリスト最適化のオプションを表示・変更するには、Assignments > Settings > Compiler Settings > Advanced Settings (Fitter) をクリックします。

サードパーティーの EDA 合成ツールを使用していて、 Quartus® Prime 開発ソフトウェア回路を再度マッピングしてパフォーマンスを向上させることができるかどうかを判断したい場合、Perform WYSIWYG Primitive Resynthesis オプションを使用してください。このオプションは、アトム・ネットリスト内の LE を論理ゲートにマッピングすることを解除し、ゲートをIntel 固有のプリミティブにマッピングし直すよう、 Quartus® Prime 開発ソフトウェアに指示します。Intel 固有のプリミティブにより、フィッターはアーキテクチャー固有の手法を使用して回路を再マッピングできます。

Quartus® Prime Compiler は、Optimization Technique の設定に応じて、最大のスピート・パフォーマンス、最小のエリア使用率を達成するか、もしくは高いパフォーマンスと最小ロジック使用の間で最良のバランスを取るようにデザインを最適化します。このオプションは、SpeedBalanced に設定します。

Quartus® Prime コンパイルのフィッターステージでは、物理合成最適化により、特定のIntelデバイスに向けてスピード・パフォーマンスを改善するネットリストへの配置固有の変更が実行されます。