Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

5.5.6. Design Space Explorer II を使用した最適化設定

Design Space Explorer II ツール (Tools > Launch Design Space Explorer II) を使用すると、リソース、パフォーマンス、消費電力の最適化に向けた最適なプロジェクト設定を見つけることができます。
Design Space Explorer II (DSE II) は、設定と制約を組み合わせてデザインを処理し、デザインに対し最適な設定と制約の組み合わせをレポートします。また、SE II の並列化機能を利用して、複数のコンピューターでコンパイルを行うこともできます。

DSE II では、エクスプロレーション・ポイントは、Analysis & Synthesis、フィッター、配置設定の集合体であり、エクスプロレーション・ポイントのグループをデザイン・エクスプロレーションと呼びます。デザイン・エクスプロレーションには、異なるフィッターシードも含めることができます。

DSE II は、各エクスプロレーション・ポイントに対応する設定を使用してデザインをコンパイルします。コンパイルが完了すると、DSE II は、ユーザーが指定した最適化目標に照らし合わせてパフォーマンス・データを評価します。DSE II には、タイミング、エリア、または電力を最適化するよう指示することができます。

デザインがタイミングやエリアの要件を満たすのに十分近い場合、DSE II で異なるシードを試し、タイミングやエリアの要件を満たすシードを見つけることができます。

図 60. Design Space Explorer II

DSE II はデザインプロセスのどの段階でも実行することができますが、デザインを大きく変更した場合は設定の最適化から得られる利益が無効となることがあるため、 Intel® FPGA では、DSE II はデザインサイクルの後半で実行することをお勧めします。

注: DSE II で異なるシードスイープの結果を比較する際、次に示す変数を変更するとシードスイープ間で異なるコンパイル結果となる原因となり、それぞれのケースでフィッティングが少し異なる結果となります。
  • DSE II がシードスイープの実行に使用する CPU の個数およびタイプ
  • オペレーティング・システムへの変更
  • ソースファイルの内容や位置の変更
  • コンパイラー設定やタイミング・アナライザー設定の変更
詳細は、フィッターシードを参照してください。