インテルのみ表示可能 — GUID: iuw1487905732553
Ixiasoft
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6.2.3.4. Chip Planner による配線の輻輳の視覚化
Chip Planner は、デバイスリソースを包括的に視覚化し、配線の輻輳について詳細な分析を可能にします。詳細な配線情報と輻輳の視覚化により、デバイス全体のリソース利用状況についての洞察を得ることができます。「Report Routing Utilization Task」は、現在のコンパイルで使用されている配線リソースの正確なヒートマップを生成し、配線の輻輳が発生しているエリアの特定を容易にします。この機能は、輻輳を緩和し、配線要件を遵守するための情報に基づいたデザインの変更を行う際に役立ちます。
Quartus GUI から Chip Planner 画面を開くには、Tools > Chip Planner に移動します。
- Chip Planner 画面で、Task リストの Report Routing Utilization コマンドをダブルクリックします。
- Report Routing Utilization ダイアログボックスでは、ヒートマップの表示にあたって次のオプションがあります。
- Preview をクリックします。
Preview をクリックすると、Report Routing Utilization ダイアログボックスが開いている限り、使用状況のヒートマップが表示されます。
ヒートマップは、ダイアログボックスを閉じるとレポートとして保持されません。
配線の使用状況をすばやく確認したい場合は、Preview をクリックします。レポートを永続的に生成することなくダイアログボックスをキャンセルすることができます。
- OKをクリックします。
OK をクリックすると、選択および選択解除が可能な永続的な Chip Planner レポートとして使用状況のヒートマップが生成されます。
永続的なヒートマップ・レポートは、Chip Planner セッション中に配線の利用状況レポートを複数回確認したい場合に便利です。
- Preview をクリックします。
- 特定のリソースに対する輻輳を表示する配線の利用状況タイプを変更します。
リソースタイプ レポートの説明 ホットスポットの配線 (デフォルト) 最大の輻輳に関連付けられたワイヤータイプに関係なく、デバイスの各位置における最大の輻輳が組み合わせられたヒートマップを表示します。 このリソースタイプのレポートを使用して、配線使用率が高いデバイスのエリアをすべて迅速に特定します。
個々のワイヤータイプ 個々のワイヤータイプを選択して、各ワイヤータイプに関連する配線の輻輳の混雑度を把握します。 長いワイヤー 最も長いワイヤータイプの輻輳エリアは多くの場合、タイミングがクリティカルなパスと関連しています。
レジスターが離れた位置に配置されている場合、タイミング要件を満たすために、それらを接続するために長いワイヤーが必要となります。
デザインの一部が十分にパイプライン化されていない場合、長いワイヤーは短いワイヤーよりも少ないため、すぐに使い果たされる傾向があります。
短いワイヤー 短いワイヤーの場合、その数が多いため、輻輳エリアは一般的ではありません。しかし、短いワイヤーでの輻輳エリアは、高度に相互接続されたロジックや、デバイスの極めて高い利用率のエリアを示すことがあります。 - Threshold percentage のスライダーを調整し、輻輳のしきい値レベルを変更します。
分析を目的とした Threshold percentage の範囲は、最初は 90% から 95% にすると良いでしょう。使用率がしきい値よりも低い場合 (使用状況のレポートでピンク色のエリアがない場合) 、タイミング障害の原因が配線の輻輳であることはほぼありません。
配線の使用状況が高いエリアが必ずしもタイミング障害と相関するわけではありませんが、タイミング障害がある場合には確認するべきエリアです。
デフォルト設定では、輻輳が 0% のエリアは濃い青色、100% であれば赤色で表示されます。

配線リソースの不足の可能性を特定するには、Routing Utilization Settings ダイアログボックスのドロップダウン・リストから、配線それぞれの相互接続タイプを個別に検査します。通常、ピーク相互接続使用率が 75% を超える、または平均相互接続使用率が 60% を超える場合、デザインを収容する上での課題を示唆している可能性があります。さらに、ピーク相互接続使用率が 90% を超える、または平均相互接続使用率が 75% を超える場合、フィッティングの問題に遭遇するリスクが高まっていることを示しています。