Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

5.5.8. I/O タイミングの最適化手法

デザイン最適化のこの段階では、セットアップ遅延 (tSU)、ホールド時間 (tH) および clock-to-output 遅延 (tCO) パラメーターを含む I/O タイミングに焦点を当てます。

  • I/O タイミングの最適化に進む前に、次のことを確認してください。デザインの割り当ては、「デザイン最適化の概要」の章に記載された初期コンパイル: 必要な設定の提案に従います。
  • リソースの使用は問題ありません。
注: レジスター間のタイミング最適化の段階に進む前に、この段階を完了してください。I/O パスに変更を加えると、内部レジスター間のタイミングに影響します。

セットアップ時間および Clock-to-Output 時間の改善に使用できる手法

次の表は、tSU および tCO 時間を短縮するための手法を推奨する順序で示しています。tSU 時間を短縮すると、ホールド (tH)時間が増加します。

注: 各デバイスファミリーで使用可能なオプションを確認してください。
表 32.  セットアップ時間と Clock-to-Output 時間の改善の順序
順序 手法 tSU への影響 tCO への影響
1 失敗した I/O に適切な制約が設定されていることを確認します (初期コンパイル: 必要な設定を参照) あり あり
2 I/O にタイミングに重点を置くコンパイルを使用します (高速入力、出力、および出力イネーブルレジスターを参照) あり あり
3 高速入力レジスターを使用します (プログラム可能な遅延を参照) あり なし
4 高速出力レジスター、高速出力イネーブル・レジスター、高速 OCT レジスター使用します (プログラム可能な遅延を参照) なし あり
5 Input Delay from Pin to Input Register の値を小さくするか、Decrease Input Delay to Input Register = ON に設定します あり なし
6 Input Delay from Pin to Internal Cells の値を小さくするか、Decrease Input Delay to Internal Cells = ON に設定します あり なし
7 Delay from Output Register to Output Pin の値を小さくするか、Increase Delay to Output Pin = OFF に設定します (高速入力、出力、および出力イネーブルレジスターを参照) なし あり
8 Input Delay from Dual-Purpose Clock Pin to Fan-Out Destinations の値を大きくします (高速入力、出力、および出力イネーブルレジスターを参照) あり なし
9 PLL を使用してクロックエッジをシフトします あり あり
10 Delay to output enable pin の値を大きくするか、Increase delay to output enable pin を設定します (PLL を使用してクロックエッジをシフトしますを参照)。 なし あり