Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

6.3.2.1.3. 自動サイズ領域の使用に関する考慮事項

Auto/Floating Size/State Logic Lock 領域を使用する場合、以下のことを考慮に入れてください。
  • Auto/Floating 領域は予約できません。
  • Logic Lock 領域が空でないことを確認してください。インスタンスを領域に割り当てない場合、フィッターはサイズを 0×0 に縮小し、その領域を無効にします。
  • 領域はパーティションに関連付けられている場合もあれば、関連付けられていない場合もあります。パーティションを Auto/Floating Size/State Logic Lock 領域と組み合わせると、特定のフィッティングに関する課題を柔軟に解決することができます。ただし、制約を追加するたびに利用可能な解決策が減少します。制約が多すぎると、フィッティングが解決策を見つけられなくなることがあります。以下はその一例です。
    • パーティションが合成時に保存されているか保存されていない場合、Logic Lock 領域はロジックを特定の領域に限定し、フィッターがパーティション内のロジックを最適化し、Logic Lock 領域内の配置を最適化できるようにします。
    • パーティションが配置時に維持される場合、配線される場合、または最終的な場合、パーティションのロジックの位置が固定されているため、Logic Lock 領域は効果的な配置境界ではありません。
    • ただし、Logic Lock 領域が予約されている場合、フィッターはそのエリアに他のロジックを配置することを避け、リソースの混雑を減らすことができます。
  • Logic Lock 領域の結果が仕様を満たすと、次のことができます。
    • Logic Lock 領域を Fixed/Locked Size/State を変換します。
    • Logic Lock 領域を Auto/Floating Size/State 属性のままにして、その領域を「keep together」タイプの機能として使用します。
    • Logic Lock 領域がパーティションでもある場合は、そのパーティション内の配置配線を維持し、Logic Lock 領域全体を削除できます。