Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

5.5.2.2. Fast Forward タイミング・クロージャーの推奨事項

Fast Forward コンパイルを実行すると、コンパイラーはレジスターから信号を削除して、その後のリタイミングのためにネットリスト内での移動を可能にします。Fast Forward コンパイルでは、デザイン固有のタイミング・クロージャーへの推奨事項が生成され、すべてのタイミング制限が取り除かれて場合の最大パフォーマンスが予測されます。

Fast Forward コンパイルで可能性を模索した後、最も効果を発揮するためにどの推奨を実装するかを決定します。RTL に適切な推奨事項を実装し、Fast Forward が報告するパフォーマンス・レベルを達成するようにデザインを再コンパイルします。

Fast Forward Details レポートは以下の情報を提供します。

表 14.  Fast Forward Details レポートの情報
名前 説明
Step 最適化前の基本コンパイルから始めて、さまざまな Fast Forward 最適化ステップを表示します。
  • 各ステップには、関連するクリティカル・チェーンが含まれます。
  • 各ステップは、前のステップで実行された最適化に対応しています。
Fast Forward Optimization 各ステップの実装に必要な最適化の Analyzed Summary です。
Estimated fMAX デザインにこのステップの推奨事項を実装した後で推定される fMAX パフォーマンスです。これは累積的で、ステップ n は前のステップをすべて実行した後の想定される fMAX を表します。
Optimization Analyzed (累積) 適用されたすべての連続する最適化ステップのリストです。
Recommendation for Critical Chain デザインへの推奨事項をリストします。これらの推奨事項は、リタイミングの制限を取り除き、レジスターの移動を許可することを目的としています。