Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

5.5.9.14.5. グローバル配線リソース

グローバル配線リソースは、通常の配線リソースを消費することなく、ファンアウトが大きくスキューの少ない信号 (クロックなど)を分配するようにデザインされています。デバイスに応じて、これらのリソースはチップ全体、または象限などの小さな部分に及ぶことがあります。 Quartus® Prime 開発ソフトウェアはグローバル配線リソースに自動的に信号を割り当てようとします。ただし、より適切な割り当てを手動で行うことも可能です。

使用可能なグローバル配線リソースの数や種類の詳細については、関連するハンドブックを参照してください。

デザインでのグローバル信号の使用量をチェックし、グローバル配線リソースで適切な信号が配置されていることを確認します。Compilation Report で、Fitter レポートを開き、Resource Section をクリックします。Global & Other Fast Signals レポートと Non-Global High Fan-out Signals レポートを精査し、変更する必要かあるどうかを決定します。

高ファンアウト信号に対しては、これらの信号をグローバル配線リソース上に配置することでスキューを低減できることがあります。逆に、低ファンアウト信号の挿入遅延は、これらの信号をグローバル配線リソースから移動させることで低減することができます。これらの作業を実行することで、クロック・イネーブル・タイミングおよびコントロール信号リカバリ/リムーバルのタイミングを改善できますが、同時にクロック・スキューも増加します。Assignment Editor の Global Signal 設定を使用してグローバル配線リソースを制御します。