Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

7.1. ECO コンパイルフロー

  1. コンパイルされたデザインで作成する ECO 変更を特定します。
  2. ECO コマンド および ECO コマンドの制限事項 を確認し、ECO コマンドが変更をサポートしているかどうかを確認します。
  3. Tcl スクリプトを作成します。ECO Tcl スクリプトの例 を参照してください。.
  4. ECO コンパイルを実行する前に、Project > Archive Project をクリックして、コンパイル・データベースと出力ファイルセットをアーカイブします。
  5. Processing > Start > Perform ECO Compilationをクリックします。
  6. ECO Tcl Script ファイルを指定し、OK をクリックします。フィッターは ECO コマンドを処理し、最終的なネットリストを更新します。フィッターは、コマンドを正しく指定しないとエラーを生成します。変更は、フィッターの処理が完了した際に適用されます。
  7. ECO の結果を、Compilation Report、Timing Analyzer、Netlist Viewer、Chip Planner などのポストフィット解析ツールで表示します。ECO の変更をフィッターレポートで表示するには、Processing > Compilation Report > Fitter > ECO Changes をクリックします。
    図 136. ECO 変更レポートの例

    GUI による方法の代わりに、次のコマンドを使用して ECO Tcl スクリプトを実行することもできます。コマンドラインから実行すると、アクティブな Quartus® Prime GUI アプリケーションは更新されません。GUI を更新するには、プロジェクトを閉じて再度開いてください。

    $ quartus_fit -s
    load_package eco
    project_open <project_name>
    eco_load_design
    ...
    eco_commit_design
    project_close
    注: ECO を実装した後に、フィッターを再実行すると、ECO の変更が上書きされます。RTL、IP パラメーターを更新し、ECO の変更を永続的に実装するためにデザインを再コンパイルします。