Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

6.4. 仮想ピンの定義

仮想ピンは、コンパイラーがピンではなく一時的にロジックエレメントにマップする I/O エレメントです。コンパイラーは、仮想ピンを LUT として実装します。

仮想ピンに割り当てることで、フィッターはそれらのピンをトップレベル・モジュール内の対応する内部ノードと同じデバイス領域に確実に配置することができます。 Virtual Pin オプションを適用して、ターゲットデバイスよりも多くのピンを持つ Logic Lock モジュールを正常にコンパイルできます。Virtual Pin オプションを使用すると、トップレベルデザインに統合した後、モジュールのパフォーマンスをより密接に一致させるデザインモジュールのタイミング解析を有効にできます。

Assignment Editor (Assignments > Assignment Editor) の Virtual Pin ロジックオプションを使用して、仮想ピンを I/O エレメントに割り当て、作成することができます。

図 127. Assignment Editor の Virtual Pin ロジックオプション


Virtual Pin アサインメントを入力ピンに適用すると、ピンは FPGA ピンとして表示されなくなります。むしろ、コンパイラーはデザイン内で仮想ピンを GND に固定します。仮想ピンはフローティング・ノードではありません。

トップレベル・デザインにエンティティーをインポートした後にノードになる下位レベルのデザイン・エンティティーの I/O エレメントにのみ仮想ピンを使用します。例えば、部分なデザインをコンパイルする場合です。トップレベル・デザインでは、これらの仮想ピンを別のモジュールの内部ノードに接続します。

注: Virtual Pin ロジックオプションを、入力ピンまたは出力ピンに割り当てる必要があります。このオプションを双方向ピン、トライステート・ピン、またはレジスターされた I/O エレメントに割り当てる場合、合成はこの割り当てを無視します。このオプションをトライステート・ピンに割り当てる場合、フィッターはトライステート・ロジックを考慮するために I/O バッファーを挿入します。したがって、ピンは仮想ピンになることはできません。割り当てられたピンを引き続き仮想ピンとして使用する場合は、トライステート・ピンの代わりにマルチプレクサー・ロジックを使用できます。デバイス I/O ピンに直接接続する信号を除いて、トライステート・ロジックを使用しないでください。

Node Finder を使用してデザインに割り当てられたすべての仮想ピンを表示するには、Filter TypePins: Virtual に設定します。Assignment Editor から Node Finder にアクセスるには、To フィールドを右クリックします。フィールドの右側に矢印が表示されたら、Node Finder を選択しクリックします。