Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 7/08/2024
Public
ドキュメント目次

6.5. デザイン・パーティションと組み合わせて Logic Lock 領域を使用する

重要な論理接続を共有するエンティティーをデバイス上で近接して配置することで、デザインのタイミングを最適化できます。

デフォルトでは、フィッターは密接に接続されたエンティティーをデバイスの同じエリアに配置しようとします。しかし、制約がない場合、各コンパイルで同じ配置が保証されるわけではありません。デザイン・パーティションと共に Logic Lock 領域を使用することで、論理的に接続されたエンティティーがコンパイルごとに最適な配置を維持できるようになります。

デザイン・パーティションと組み合わせて Logic Lock 領域を使用することで、ブロックの位置とパフォーマンスを維持することができるため、フィッターはデザインの他の部分に時間と労力を集中させることができます。

注: これらの手法の詳細は、Quartus Prime プロ・エディションのユーザーガイド: ブロックベースのデザインを参照してください。
Design Partition Planner を Chip Planner と組み合わせて使用し、パーティションの作成と Logic Lock 領域の定義を容易に行うには、以下の手順に従います。
  1. Compilation Dashboard で、Plan をダブルクリックし、フィッターステージでコンパイルするか、フルコンパイルを実行します。
  2. Chip Planner と Design Partition Planner を開きます。
    • Tools > Chip Planner をクリックします。
    • Tools > Design Partition Planner をクリックします。
  3. Chip Planner で、TasksReport Design Partitions をダブルクリックします。Chip Planner は、Design Partition Planner のエンティティーと同じ色を使用して、デザイン・パーティションの物理的な位置を表示します。
    図 128. Chip Planner をオーバーレイする Design Partition Planner


  4. Chip Planner で、View > Bird's Eye View をクリックします。
  5. Design Partition Planner で、Parent エンティティーから大きなエンティティーをすべてドラッグします。または、エンティティーを右クリックして、Extract from Parent をクリックします。
    Chip Planner は、Design Partition Planner に表示されるエンティティーの物理的な配置を、2 つのツール間で一貫した色で表示します。Chip Planner では物理的な配置、Design Partition Planner では接続性を確認することができます。
  6. Logic Lock 領域への配置に適していないエンティティーを識別します。
    • Chip Planner は、デバイスの隣接していない領域に物理的に分散されたエンティティーを示します。
    • Design Partition Planner は、他のエンティティーに多数の接続を持つエンティティーを示します。
  7. Logic Lock 領域への配置に適していないエンティティーを Parenet エンティティーにドラッグします。または、そのエンティティーを右クリックし、Collapse to Parent をクリックします。
  8. エンティティーを右クリックし、残りのエンティティーごとにパーティションを作成し、Create Design Partition をクリックします。
  9. パーティションを右クリックし、各パーティションに Logic Lock 領域を作成し、Create Logic Lock Region を作成します。