Agilex™ 7コンフィグレーション・ユーザーガイド

ID 683673
日付 4/01/2024
Public
ドキュメント目次

5.3. コマンドおよび応答

ホスト・コントローラーは、コマンドと応答パケットを使用して、Mailbox Client Intel® FPGA IPを介してSDMと通信します。

コマンドと応答パケットの最初のワードは、コマンドまたは応答に関する基本的な情報を提供するヘッダーです。

ブロック図

次の図は、Agilex 7デザインにおけるMailbox Client Intel® FPGA IPの役割を示しています。Mailbox Client Intel® FPGA IPにより、SDMとの通信が可能になり、クアッドSPIフラッシュメモリーおよびシステム・ステータスにアクセスできます。

図 72.  Mailbox Client Intel® FPGA IPの役割
図 73.  Agilex™ 7におけるコマンドおよび応答ヘッダーの形式
注: コマンドヘッダーのLENGTHフィールドは、対応するコマンドのコマンド長と一致する必要があります。クライアントがすべての応答ワードを解釈しない場合でも、すべての応答ワードを読み込む必要があります。

次の表は、ヘッダーコマンドのフィールドを説明しています。

表 44.  コマンドおよび応答ヘッダーの説明
ヘッダー ビット 説明
予約済み [31:28] 予約済み
ID [27:24] コマンドIDです。応答ヘッダーは、コマンドヘッダーで指定されたIDを返します。コマンドの説明については、操作コマンドを参照してください。
0 [23] 予約済み
LENGTH [22:12] ヘッダーに続く引数のワード数。特定のコマンドに対して誤ったワード数の引数が入力されると、IPはエラーを返します。

コマンドヘッダーで指定されているコマンド長と送信されたワード数に不一致がある場合、IPは割り込みステータスレジスターのビット3 (COMMAND_INVALID) を引き上げます。Mailbox Client Intel® FPGA IPをリセットする必要があります。

予約済み [11] 予約されています。0に設定する必要があります。
Command Code/Error Code [10:0] Command Code はコマンドを指定します。Error Code はコマンドが成功したか失敗したかを示します。

コマンドヘッダーでは、これらのビットはコマンドコードを表します。応答ヘッダーでは、これらのビットはエラーコードを表します。コマンドが成功した場合、Error Code は0です。コマンドが失敗した場合は、エラーコードの応答で定義されているエラーコードを参照してください。