Agilex™ 7コンフィグレーション・ユーザーガイド

ID 683673
日付 4/01/2024
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ドキュメント目次

5. リモート・システム・アップデート (RSU)

Agilex 7デバイスはRSU機能をサポートしており、FPGAイメージを更新してデバイスをリモートでリコンフィグレーションすることが可能です。RSUには次の利点があります。

  • 製品をリコールせずに機能拡張やバグ修正が実行できるメカニズムを提供
  • 市場投入までの時間を短縮
  • 製品寿命を延長

RSUとMailbox Client Intel® FPGA IPを使用すると、コンフィグレーション・ビットストリームをAS x4フラッシュデバイスに書き込むことができます。次に、Mailbox Client Intel® FPGA IPを使用して、更新されたイメージからFPGAをリコンフィグレーション成するようにSDMに指示できます。コンフィグレーション・デバイスには、複数のアプリケーション・イメージと1つのファクトリー・イメージを保存できます。デザインは、コンフィグレーション・デバイスでアプリケーション・イメージのリモート更新を管理します。

ロジックデザイン内のMailbox Client Intel® FPGA IPにSDMコマンドを送信することで、リコンフィグレーションを開始できます。RSUは、リコンフィグレーション・プロセス中およびリコンフィグレーション・プロセス後にコンフィグレーション・エラー検出を実行します。アプリケーション・イメージでエラーが発生した場合、SDMファームウェアは次のアプリケーション・イメージをロードするか、次のアプリケーション・イメージが利用できない場合はファクトリー・イメージに戻し、エラーステータス情報を提供します。

この章では、アクティブなコンフィグレーション・スキームのリモート・システム更新の実装について説明します。FPGAはRSUを駆動します。Agilex 7 SoCデバイスの場合、HPSはRSUプロセスを駆動できます。

パッシブ・コンフィグレーション・スキームの場合、Agilex 7デバイスではなく外部ホストがリモート・システム・アップデートを実装します。外部ホストはコンフィグレーション・イメージを管理し、必要に応じて新しいイメージでFPGAのリコンフィグレーションを開始します。

次の図は、一般的なリモート・システム・アップデート・プロセスの機能図を表しています。

図 68. 一般的なリモート・システム・アップデート・プロセス