Agilex™ 7コンフィグレーション・ユーザーガイド

ID 683673
日付 4/01/2024
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ドキュメント目次

3.1. Avalon-STコンフィグレーション

Avalon® -STコンフィグレーション・スキームは、以前のデバイスファミリーで利用可能だったFPPモードに取って代わります。 Avalon® -STは、Agilex 7デバイスで最速のコンフィグレーション・スキームです。このスキームでは、マイクロプロセッサー、 MAX® II MAX® V、または MAX® 10デバイスなどの外部ホストを使用してコンフィグレーションを行います。外部ホストは、フラッシュメモリーなどの外部ストレージからFPGAへのコンフィグレーション・データの転送を制御します。コンフィグレーション・プロセスを制御するロジックは、外部ホストに存在します。Parallel Flash Loader II Intel® FPGA IP MAX® II MAX® V、または MAX® 10デバイスのホストとして使用し、フラッシュメモリー・デバイスからコンフィグレーション・データを読み取り、Agilex 7デバイスをコンフィグレーションすることができます。 Avalon® -STコンフィグレーション・スキームは、Agilex 7デバイスではなく外部ホストがコンフィグレーションを制御するため、パッシブと呼ばれます。

表 16.   Avalon® -STコンフィグレーションのデータ幅、クロックレート、およびデータレートMbpsは、メガビット/秒の略語です。
プロトコル データ幅 (ビット) 最大クロックレート 最大データレート MSEL[2:0]
Avalon® -ST 32 125MHz 4000Mbps 000
16 125MHz 2000Mbps 101
8 125MHz 1000Mbps 110
表 17.   Avalon® -STコンフィグレーション・スキームに必要なコンフィグレーション信号8ビット、16ビット、または32ビットの Avalon-STコンフィグレーション・データ・バスを使用できます。SDM I/Oピンの機能は、 Quartus® Prime開発ソフトウェアのDevice > Device and Pin Options > Configurationダイアログボックスで指定します。 Avalon-ST x16およびx32コンフィグレーションでは、Device > Device and Pin Options > Dual-Purpose Pinsダイアログボックスを使用して、ユーザーモードでGPIOや兼用コンフィグレーション・ピンを他の機能に再割り当てできます。
信号名 ピンのタイプ 入力/出力 電源供給元
nSTATUS SDM I/O 出力 VCCIO_SDM
nCONFIG SDM I/O 入力 VCCIO_SDM
MSEL[2:0] SDM I/O 入力 VCCIO_SDM
CONF_DONE 8 SDM I/O 出力 VCCIO_SDM
AVSTx8_READY SDM I/O 出力 VCCIO_SDM
AVST_READY GPIO、兼用 出力 VCCIO
AVSTx8_DATA[7:0] SDM I/O 入力 VCCIO_SDM
AVSTx8_VALID SDM I/O 入力 VCCIO_SDM
AVSTx8_CLK SDM I/O 入力 VCCIO_SDM
AVST_DATA[31:0] GPIO、兼用 入力 VCCIO
AVST_VALID GPIO、兼用 入力 VCCIO
AVST_CLK GPIO、兼用 入力 VCCIO

コンフィグレーション時間の見積りについては、 Agilex 7データシートを参照してください。

x16およびx32モードは、1.2V I/O規格のみをサポートするGPIOピンを使用します。SDM I/Oピンには、1.8V の電源供給が必要です。したがって、両方の電力要件に対応するために、FPGAと外部ホストの間で一部の信号に対して電圧レベル変換が必要になる場合があります。
重要: AVST x16またはx32コンフィグレーション・スキームでは、バンク3Aに位置するピン・インデックス[91...95]のI/Oピンへのアクセスは許可されていません。このため、これらのピンは接続しないでください。正確なピン位置を特定するには、デバイスのピン・マッピング・ファイルを参照してください。
注: INIT_DONE コンフィグレーション信号はコンフィグレーションに必須ではありませんが、Intelではこの信号を使用することをお勧めします。SDMはデバイスが完全にユーザーモードになったことを示すため、INIT_DONE 信号をHighで駆動します。これらの信号は、コンフィグレーションをデバッグする際に重要となります。
注: Parallel Flash Loader II Intel® FPGA IPを使用する代わりにカスタムロジックを作成してコンフィグレーションを実行する場合、プロトコルの詳細についてはAvalonインターフェイスの仕様書Avalon Streamingインターフェイスを参照してください。
8 Parallel Flash Loader II Intel® FPGA IPをコンフィグレーション・ホストとして使用している場合、 CONF_DONE は必須です。