インテルのみ表示可能 — GUID: xjp1490950200254
Ixiasoft
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4.2.5. クロックの逓倍と分周
インテル® Cyclone® 10 GXのPLL出力周波数は、整数モードの M/(N × C)のスケーリング係数で、PLLの入力基準クロックソースに関連付けられます。入力クロックはプリスケール係数のNで分周され、Mのフィードバック係数で逓倍されます。コントロール・ループは、fin × (M/N)になるようVCOをドライブします。
Quartus Prime プロ・エディションソフトウェアは、I/O PLLのAltera IOPLL IP コア、fPLLのArria 10 FPLL IP コアに入力される入力周波数、逓倍値、および分周値によって適切なスケーリング係数を自動的に選択します。
プリスケール・カウンターのNと逓倍カウンターのM
各PLLは、プリスケール・カウンター N および逓倍カウンター M をそれぞれ1つずつ有します。これらのカウンターの唯一の目的は周波数分周を計算することであるため、M カウンターおよび N カウンターはデューティー・サイクル・コントロールを使用しません。
ポスト・スケール・カウンター(C)
各出力ポートは、独自のポスト・スケール・カウンター、Cを有します。周波数の異なる複数のCカウンター出力では、VCOは周波数規格に適合する出力周波数の最小公倍数に設定されます。たとえば、1 つのI/O PLLから要求される出力周波数が55 MHzと100 MHzである場合、Quartus IIソフトウェアはVCO周波数を1.1 GHzに設定します(VCOの周波数範囲内での55 MHzと100 MHzの最小公倍数)。その後、ポストスケール・カウンターのCは各出力ポートのVCO周波数を分周します。
ポスト・スケール・カウンター(L)
fPLL は、追加のポスト・スケール・カウンターであるLを有します。Lカウンターは、 M/(N × L) スケーリング係数を使用して、クロックソースからの周波数を合成します。Lカウンターは差動クロックペア (0 度 と180 度) を生成し、HSSI クロック・ネットワークをドライブします。
デルタシグマ変調器
デルタ・シグマ・モジュレータ(DSM)は、fPLLがフラクショナル・モードで動作することができるよう、M逓倍カウンタと併せて使用されます。DSMは、サイクル間ベースでMカウンタ係数をダイナミックに変更します。異なるMカウンタ係数によって「平均的な」M係数を非整数にすることができます。
フラクショナル・モード
フラクショナル・モードでは、Mカウンターの値はMフィードバック係数とフラクショナル値の合計に等しくなります。フラクショナル値は K/232 に等しく、Kは 0 と(2X – 1) の間の整数です。
整数モード
整数モードのfPLL動作では、Mは整数値であり、DSMはディセーブルされます。
I/O PLLは整数モードでのみ動作可能です。