インテル® Cyclone® 10 GXコアファブリックおよび汎用I/Oハンドブック

ID 683775
日付 8/13/2021
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ドキュメント目次

8.2.1.1.2. エラー・メッセージ・レジスター

EMR には、エラータイプ、エラー位置、および実際の症状に関する情報が含まれます。Arria 10 デバイスでは、このレジスターは 78 ビット幅です。EMR は、訂正不可能なエラーの位置ビットは検出しません。EMR のエラー位置には、フレーム番号、ダブルワード位置、さらにフレームおよびカラム内のビット位置が含まれます。

このレジスターの内容は、以下を介してシフトアウトできます。

  • EMR Unloader IP コア—コア・インターフェイス
  • SHIFT_EDERROR_REG JTAG 命令—JTAG インターフェイス
図 155. エラー・メッセージ・レジスターマップ


表 85.  エラー・メッセージ・レジスターの幅と概要
レジスター名 幅(ビット) 詳細
Frame Address 16 エラー位置のフレーム番号。
Column-Based Double Word 2 カラム内のフレームごとに4のダブル・ワードがある。これがエラーのダブル・ワード位置を示す
Column-Based Bits 5 32ビット・ダブル・ワード内でのエラー位置。
Column-Based Type 3 unresolvable-reference.html#sss1430125838313__table_ED4A604D6A214CCA955EA0B7C0DC5857で示すエラーのタイプ
Frame-Based syndrome register 32 現在のフレーム用に計算された32ビットのCRCシグネチャを含む。CRC値が0の場合、CRC_ERRORピンがLowに駆動されエラーが無いことを表示。それ以外の場合にはピンはHighに引き上げられている。
Frame-Based Double Word 10 CRAMフレーム内のダブル・ワードの位置
Frame-Based Bit 5 32ビット・ダブル・ワード内でのエラー位置。
Frame-Based Type 3 unresolvable-reference.html#sss1430125838313__table_ED4A604D6A214CCA955EA0B7C0DC5857で示すエラーのタイプ
予約 1 予約ビット
Column-Based Check-Bits Update 1 カラム・チェック・ビット更新ステージで生じたエラーがあればロジックHigh になる。CRC_ERRORピンがアサートされ、FPGAがリコンフィグレーションされるまでHigh を保つ

エラー情報の取得

EMR の内容は、コア・インターフェイスを介して、またはSHIFT_EDERROR_REG JTAG 命令を用いた JTAG インターフェイスを介して取得できます。Intelは、コア・インターフェイスを介して EMR の内容をアンロードし、幾つかのデザイン・コンポーネント間で共有することができる Error Message Register Unloader IP コアを提供します。

EMRのエラータイプ

表 86.  EMRのエラータイプ次の表は、EMRのエラー・タイプ・フィールドで報告される可能性のあるエラータイプをリストしています。
エラータイプ ビット2 ビット1 ビット0 説明
フレームベース 0 0 0 エラーなし
0 0 1 シングルビット・エラー
0 1 X ダブル隣接エラー
1 1 1 訂正不可能なエラー
カラムベース 0 0 0 エラーなし
0 0 1 シングル・ビット・エラー
0 1 X 同じフレーム内でのダブル隣接エラー
1 0 X 別のフレーム内でのダブル隣接エラー
1 1 0 別のフレーム内でのダブル隣接エラー
1 1 1 訂正不可能なエラー