インテル® Cyclone® 10 GXコアファブリックおよび汎用I/Oハンドブック

ID 683775
日付 8/13/2021
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ドキュメント目次

4.2.10.3. マニュアル・クロック・スイッチオーバー

マニュアル・クロック・スイッチオーバー・モードでは、clkswitch信号は、inclk0またはinclk1のどちらがPLLの入力クロックとして選択されるかを制御します。デフォルトではinclk0が選択されています。

クロック・スイッチオーバー・イベントは、clkswitch信号がロジックHighからロジックLow に遷移し、inclkが切り替えられている間に3inclkサイクル以上High の状態が保持されるときに開始されます。

別のスイッチオーバー・イベントを実行するには、clkswitch信号を再びHigh に戻す必要があります。別のスイッチオーバー・イベントが必要ない場合は、最初の切り換えの後clkswitch信号をロジックLow の状態のままにしておくことができます。

別のスイッチオーバー・イベントを実行するには、inclkのスイッチが実行される間にclkswitch信号に最低3inclkサイクルの間Lowパルスを与えます。

inclk0inclk1の周波数が異なり、常時動作している場合、clkswitchの最小High時間は、inclk0inclk1の周波数が近い方のクロックサイクルで3サイクル以上なければなりません。

図 65.  インテル® Cyclone® 10 GX PLLのマニュアル・クロック・スイッチオーバー回路


インテルの IOPLL(I/O PLL 用 ) およびArria 10 FPLL(fPLL 用 ) IP コアでのスイッチオーバー遅延を指定することで、クロック・スイッチオーバー動作を遅延させることができます。スイッチオーバー遅延を指定する場合、extswitchがスイッチオーバーを開始するために指定された遅延サイクルの数に加算されているため、少なくとも 3 つのinclkサイクルの間、inclk信号を Low に保つ必要があります。