インテル® Cyclone® 10 GXコアファブリックおよび汎用I/Oハンドブック

ID 683775
日付 8/13/2021
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ドキュメント目次

4.2.3.1. リセット

各 PLL の IP コアのリセット信号ポートを次に示します。

  • fPLL—pll_powerdown
  • I/O PLL—reset

リセット信号は各 PLL へのリセットまたは再同期化入力です。これらの入力信号は、デバイスの入力ピンまたは内部ロジックによって駆動することができます。

リセット信号が High に駆動されると、PLL カウンターがリセットし、PLL 出力をクリアして PLL のロックを解除します。また、VCO は通常設定に設定されます。リセット信号が再度 Low で駆動されると、PLL は再びロックし、入力クロックソースに再同期します。

このリセット信号は PLL がロックを喪失する度にアサートし、PLL の入力と出力クロック間の適切な位相関係を保証する必要があります。ロック喪失状態後、Quartus Prime プロ・エディションの Parameter Editor を使用して PLL を自動リセット ( セルフリセット ) に設定することができます。

次の条件のいずれかが true の場合は、デザインにリセット信号を含める必要があります。

  • デザインで PLL リコンフィグレーションまたはクロック・スイッチオーバーがイネーブルされている
  • ロック状態喪失後、PLLの入力クロックと出力クロック間の位相関係を維持する必要がある
注:
  • FPGAがユーザーモードに移行したときにPLLへの入力クロックがトグルしていないか不安定な場合は、セルフリセット機能が有効になっている場合でも、入力クロックが安定して仕様の範囲内になったらPLLをリセットします。
  • PLLまたは外部クロックソースを再コンフィグレーションした後、PLLが基準クロックにロックできない場合は、セルフリセット機能が有効になっている場合でも、入力クロックが安定して仕様の範囲内になったら、PLLをリセットします。
  • fPLL の場合、デバイスのパワーアップ後に fPLL パワーアップ・キャリブレーション処理が完了した (pll_cal_busy信号がデアサートする ) 時点で、fPLL をリセットする必要があります。