インテル® Cyclone® 10 GXコアファブリックおよび汎用I/Oハンドブック

ID 683775
日付 8/13/2021
Public
ドキュメント目次

9.3. BSTの実行

BYPASSIDCODESAMPLE JTAG 命令を、コンフィグレーションを中断せずに、コンフィグレーションの前、後あるいはコンフィグレーション中に発行することができます。

次のガイドラインに従って、この他の JTAG 命令を発行します。

  • コンフィグレーション前にテストを実行するには、nCONFIGピンを Low にホールドします。
  • コンフィグレーション中に BST を実行するには、 CONFIG_IO JTAG 命令を発行してコンフィグレーションを中断します。コンフィグレーションの中断中は、BST 実行のために他の JTAG 命令を発行することができます。BST の完了後に PULSE_NCONFIG JTAG 命令を発行するかnCONFIGを Low にパルスして、デバイスをリコンフィグレーションします。

インテル® Cyclone® 10 GXデバイスのチップワイド・リセット (DEV_CLRn) ピンとチップワイド出力イネーブル (DEV_OE) ピンは、JTAG バウンダリー・スキャンやコンフィグレーション動作に影響を与えません。これらのピンがトグルしていても BST 動作を中断することはありません ( 想定されている BST 動作を除く )。

インテル® Cyclone® 10 GXデバイスの JTAG コンフィグレーションを行うボードをデザインする場合には、専用コンフィグレーション・ピンの接続について考慮する必要があります。

注: コンフィグレーション前もしくは最中にHIGHZ JTAG 命令を実行する場合、I/OエレメントのnIO_PULLUPピンをHigh に引き上げて内蔵のプルアップ抵抗を無効にする必要があります。ユーザーモード時にこのJTAG 命令を実行する場合には、nIO_PULLUPピンはHigh に引き上げることもLow に引き下げることも可能です。
注: ユーザーモードで BST を実行する場合に、PR_ENABLECRC_ERRORCVP_CONFDONEピンがユーザー I/O として使用されていなければ、これらのピンの正しい値をキャプチャーすることができません。
注: JTAG BSTは、電源投入後、nCONFIGnSTATUSの両方がHighになってからのみ行うことができます。