Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

6. デザイン・フロアプランの解析および最適化

デザイン要素を FPGA デバイス上の物理リソースに配置することをフロア・プランニングと呼びます。フロア・プランニングは、重要なデザインロジックを最適なパフォーマンスと迅速なタイミング・クロージャーを実現するために最も効果的な場所に配置するようにコンパイラーが配置するのを確実にするための重要なデザイン手順です。

デフォルトでは、コンパイラーはデザインの特性およびプロジェクトの設定や制約に基づいて、ロジック配置の最適な場所を決定します。 Quartus® Prime Chip Planner を使用して、利用可能なデバイスリソースを視覚化し、さまざまな制約を使用して重要なロジックの特定の配置を実装したり、特定のデバイス領域内でブロックをグループ化したりすることができます。

例えば、Logic Lock 配置制約を定義して、デザインロジックをターゲットデバイス上の任意の物理リソース領域に割り当てることができます。ノードやエンティティーを Logic Lock 領域に割り当てると、コンパイラーはフィッティング中に常にそのロジックを領域内に配置します。Logic Lock 領域のサイズと位置を定義することができます。

図 73. Chip Planner フロアプラン内の Logic Lock 領域


コンパイル後、コンパイラーのリソース割り当てをバック・アノテート (コピー) して、後続のコンパイルで同じ実装を保持することができます。割り当てのバック・アノテーションにより、最適化された結果の配置を固定することで、タイミング・クロージャーを簡素化することができます。