Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デバッグツール

ID 683819
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

2.4.5.1. 合成前またはポストフィット・ノードの追加

モニタリング用に1つ以上の合成前またはポストフィットの信号をSignal Tap Nodeノードリストに追加するには、以下を実行します。
  1. 合成前またはポストフィットのデザイン・ネットリストを生成するには、次のコマンドのいずれかをクリックします。
    • Processing > Start > Start Analysis & Elaboration (合成前のネットリストを生成)
    • Processing > Start > Start Fitter (ポストフィット・ネットリストを生成)
  2. Signal Tapロジック・アナライザーで、Edit > Add Nodesをクリックします (または、Node Listの空白部分をダブルクリックします)。Node Finderが表示され、デザイン内の信号を検索して追加できます。必要なノードの検索には、次のFilterオプションを使用できます。
    • Signal Tap: pre-synthesis - デザインの詳細化後、合成の最適化が実行される前に存在する信号名を検索します。
    • Signal Tap: pre-synthesis preserved for debug - preserve_for_debug プラグマでマークされた合成前の信号を検索します。詳しい説明は、モニタリングとデバッグ用の信号の保持 にあります。
    • Signal Tap: post-fitting - 物理合成最適化と配置配線後に存在する信号名を検索します。
    • Signal Tap: post-fitting preserved for debug - preserve_for_debug プラグマでマークされたポストフィット信号を検索します。
  3. Node Finderで、追加する1つ以上のノードを選択し、> (Copy to Selected Nodes list) ボタンをクリックします。>> (Copy All to Selected Nodes list) ボタンをクリックすると、フィルタリングされたすべてのノードを一度に追加できます。
  4. Insertをクリックします。ノードは、Signal Tapロジック・アナライザーGUIのSetupタブの信号リストに追加されます。
  5. 信号のData EnableまたはTrigger Enableオプションをイネーブルまたはディスエーブルして、ロジック・アナライザーがタップされた信号 (または複数の信号) を使用する方法を指定します。
    • Trigger Enable - ディスエーブルすると、信号が解析のトリガーに使用されなくなります。信号のキャプチャされたデータは引き続き表示されるため、デバイスのロジックリソースが節約されます。
    • Data Enable - ディスエーブルすると、データがキャプチャされなくなります。信号はロジック・アナライザーのトリガーに使用できるため、Signal Tapバッファーに必要なオンチップ・メモリーリソースの量が削減されます。
    図 34. Data EnableとTrigger EnableのSignal Tapノードリストのオプション
  6. トリガー条件の定義 の説明のとおり、Signal Tapノードのトリガー条件を定義します。

Signal Tapウィンドウの波形表示で使用できるチャネルの数は、デバイス内のロジックエレメント (LE) またはアダプティブ・ロジック・モジュール (ALM) の数に正比例します。したがって、モニタリングに使用できるチャネルの数には物理的な制限があります。青いテキストで表示される信号は、ポストフィット・ノード名です。黒いテキストで表示される信号は、合成前のノード名です。

Analysis and Elaborationを複数回実行すると、最初の実行後の実行で無効な信号が赤で表示されます。これらの信号が有効であることが確実でない場合は、正しく動作するように.stp ファイルから削除してください。Signal Tap Status Indicatorは、.stp ファイルに無効なノード名が存在するかどうかも示します。

Signal Tapインスタンスへの接続を配線するための配線リソース (行または列の相互接続) が存在する場合にのみ、信号をモニタリングできます。例えば、IOE (I/Oエレメント) 内の信号は、IOE内の信号からコア・ロジックエレメントへの直接配線リソースがないため、モニタリングできません。入力ピンの場合は、IOEからロジック・アレイ・ブロック (LAB) を駆動している信号をモニタリングできます。出力ピンの場合は、IOEを駆動しているLABからの信号をモニタリングできます。

注:

Quartus Prime開発ソフトウェア・プロ・エディションでは、インスタンス名のみを使用し、エンティティー名は使用しません。形式は、次のとおりです。

a|b|c

a_entity:a|b_entity:b|c_entity:c ではありません。