Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デバッグツール

ID 683819
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

2.5.1. Signal Tapの変更点のみのリコンパイル

特定のSignal Tapコンフィグレーションの変更を実装するには、デザインを完全にリコンパイルする必要があります。ただし、Start Recompileコマンドを使用すると、デザインを完全にコンパイルせずに次の種類のコンフィグレーション変更を実装できます。
表 20.  完全なコンパイルを必要としないSignal Tapコンフィグレーションの変更
ポストフィット・タップ・ターゲットの変更 ポストフィット・ターゲットの数を増やします。
ポストフィット・タップ入力のBasic ANDトリガーへの変更 ポストフィット・タップ入力をBasic ORトリガーに変更します。
Advancedトリガー (ポストフィット入力またはロジック) の変更 合成前タップをポストフィット・タップに変換します。

Start Recompileは、Signal Tapパーティションの外部の配置配線を変更せずに、Signal Tapノードの変更を既存の最終スナップショットに追加します。

Signal Tapコンフィグレーションの変更のみをリコンパイルするには、次の手順に従います。

  1. 完全なコンパイルを必要としないSignal Tapコンフィグレーションの変更に従って、Signal ConfigurationペインでSignal Tapコンフィグレーションにサポートされている変更を加えます。
  2. Signal Tapウィンドウで、Processing > Start Recompileをクリックするか、Start Recompileボタンをクリックします。ダイアログボックスには、各変更がStart RecompileによってSupportedか、Unsupportedかが表示されます。
    図 71. Signal TapツールバーのStart Recompileボタンとコマンド
    図 72. リコンパイルの変更リスト
  3. Signal Tapコンフィグレーションの変更のStatusがSupportedの場合、Recompileボタンをクリックしてリコンパイルし、 リコンパイルの変更リストで示されているとおり、Signal Tapコンフィグレーションの変更のみを実装します。
  4. StatusがUnsupportedになっている変更については、変更をPrevious valueに戻すか、Signal TapProcessing > Start Compilationをクリックして、完全なコンパイルを実行し、変更を実装する必要があります。
    図 73. Signal TapツールバーのStart Compilationボタンとコマンド