Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デバッグツール

ID 683819
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

2.4.8.1. Input portモード

Input Portモードを使用する場合、Signal Tapロジック・アナライザーでは、デザインからの信号を入力として受け取ります。 取得中に、信号がクロックエッジでHighの場合、Signal Tapロジック・アナライザーでは、データをバッファーに格納します。クロックエッジで信号がLowの場合、ロジック・アナライザーでは、データサンプルを無視します。内部ノードを指定しない場合、ロジック・アナライザーでは、この入力ポートに対してピンを作成して接続します。

Signal Tapロジック・アナライザーGUIを使用してSignal Tapロジック・アナライザー・インスタンスを作成する場合は、SetupタブにあるInput portフィールドにStorage Qualifier信号を指定します。プロジェクトをコンパイルするには、このポートを指定する必要があります。

HDLインスタンス化によってSignal Tapロジック・アナライザー・インスタンスを作成する場合は、インスタンス化テンプレートに含めるStorage Qualifierパラメーターを指定します。その後に、このポートをRTL内の信号に接続します。入力ポートstorage qualifierをイネーブルすると、ポートは信号を受け入れます。その後、指定したトリガー条件の発生前または発生後に、信号が取得バッファーに記録されるタイミングを予測します。つまり、指定したトリガーの役割は、ロジック・アナライザーをトリガーしてポストフィル状態に移行させることです。選択した入力ポートstorage qualifier 信号では、サンプルの記録を制御します。

次の例では、同じデータの2つの波形を比較および対比しています。1つは、storage qualifierがイネーブルになっていない波形です (Continuousとは、常にサンプルを記録し、実質的にstorage qualifierはないことを意味します)。もう1つは、Input Portモードの波形です。波形 data_out[7] の一番下の信号は、入力ポートstorage qualifier信号として使用されます。 連続モードの波形で示している01h、07h、0Ah、0Bh、0Ch、0Dh、0Eh、0Fh、10hは、data_out[7] バス値のシーケンスです。storage qualifier信号は、このバス値でアサートされます。下の入力ポートstorage qualifierの波形で示しているのは、入力ポートstorage qualifierをイネーブルにしたときに data_out バスの同じトラフィック・パターンが記録される様子です。記録される値は、01h、07h、0Ah、0Bh、0Ch、0Dh、0Eh、0Fh、10hの繰り返しシーケンスです (Continuousモードと同様)。

図 64. 繰り返しデータパターンのデータ取得におけるContinuous モードとInput Port Captureモードの比較
  • Continuousモード:
  • Input Port Storage Qualifier: