Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デバッグツール

ID 683819
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

7.5.2. サービスの開始と終了

特定のサービス・インスタンスへのサービスパスを取得した後は、そのサービスにアクセスして使用することができます。

claim_service コマンドの指示によって、System Consoleによる特定のサービス・インスタンスの使用が開始します。追加の引数は使用せずに、専用のサービス・インスタンスを要求します。

サービスの開始

set service_type "master"
set claim_path [claim_service $service_type $master_path mylib];#Claims service.

System Consoleにサービス・インスタンスの特定の部分へのアクセスを開始するよう指示するために、claim_service コマンドに追加の引数を渡すことができます。例えば、マスターサービスを使用してメモリーにアクセスする場合は、claim_service を使用して 0x0 から 0x1000 までのアドレス空間にのみアクセスします。その後、System Consoleは他のユーザーによる他のメモリー範囲へのアクセスを許可し、要求されたメモリー範囲へのアクセスを拒否します。claim_service コマンドは、要求されたリソースにアクセスするために使用できる、新しく作成されたサービスパスを返します。

サービスにアクセスできるのは、そのサービスを開いた後です。サービス・インスタンスへのアクセスを終了したら、close_service コマンドを使用してSystem Consoleに指示し、そのリソースを他のユーザーが使用できるようにします。

サービスの終了

close_service master $claim_path; #Closes the service.