Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デバッグツール

ID 683819
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

2.5.3.1. Signal Tapロジックのパフォーマンスの向上

Signal Tapロジックがクリティカル・パスの一部になっている場合、次のヒントに従って、Signal Tapロジック・ライザーのパフォーマンスを向上させます。

  • ランタイム・コンフィグレーションが可能なオプションをディスエーブルする - ランタイムの柔軟性機能は、一部のデバイスリソースを消費します。Advanced TriggerまたはState-basedトリガーフローを使用する場合は、ランタイム・コンフィグレーションが可能なパラメーターをディスエーブルして、Signal TapロジックのfMAXをブーストしてください。State-basedトリガーフローを使用する場合は、Goto state destinationオプションをディスエーブルして、他のランタイム・コンフィグレーションが可能なオプションをディスエーブルする前に、リコンパイルを実行します。Goto state destinationオプションは、他のランタイム・コンフィグレーションが可能なオプションと比較して、fMAXに最も大きな影響を与えます。
  • Trigger Enableが選択されている信号の数を最小限に抑える - デフォルトでSignal Tapロジック・アナイザーでは、Trigger Enableオプションのイネーブルを .stp ファイルに追加したすべての信号に対して行います。トリガーとして使用する予定のない信号に対しては、このオプションはオフにしてください。
  • レジスター・リタイミングのPhysical Synthesisをオンにする - イネーブルされた多数の (LABに収まる入力数より多い) トリガー信号が、Gate-based triggering条件 (advanced triggerタブのbasic trigger条件あるいはlogical reduction operator) のロジックにファンインする場合、Perform register retimingをオンにしてください。これは、LAB間の組み合わせロジックの均衡を保つ一助となります。