インテルのみ表示可能 — GUID: mwh1410384473188
Ixiasoft
インテルのみ表示可能 — GUID: mwh1410384473188
Ixiasoft
2.1. Signal Tapロジック・アナライザーの概要
デフォルトでは、Signal Tapロジック・アナライザーは実行中に指定した信号からデータを継続的にキャプチャします。特定の信号データのみをキャプチャして格納するには、データキャプチャの開始または停止をトリガーする条件を指定します。トリガー条件が満たされるとトリガーがアクティブになり、解析が停止してデータが表示されます。キャプチャしたデータをデバイスメモリーに保存して後の解析や、関係のないデータのフィルタリングに使用できます。
Signal Tapロジック・アナライザーのインスタンス
ロジック・アナライザー機能をイネーブルするには、プロジェクトでSignal Tapロジック・アナライザーのインスタンスを1つ以上定義します。Signal Tapインスタンスのプロパティーは、Signal Tapロジック・アナライザーGUIで定義するか、Signal Tap Logic Analyzer Intel® FPGA IPのHDLインスタンス化によって定義できます。デザインのコンパイル後、デザイン (Signal Tapインスタンスを含む) を使用してターゲットデバイスをコンフィグレーションします。これにより、JTAG接続を介してデータキャプチャとSignal Tapロジック・アナライザー GUI との通信が可能になります。
Signal Tapロジック・アナライザーGUI
Signal Tapロジック・アナライザーGUIを使用すると、Signal Tap信号コンフィグレーションとJTAG接続設定の迅速な定義や変更、解析中にキャプチャされた信号の表示、解析の開始と停止、および信号データの表示や記録ができます。GUIでSignal Tapインスタンスをコンフィグレーションすると、Signal Tapはインスタンス設定をSignal Tap Logic Analyzerファイル (.stp) に保存して再利用できるようにします。
Signal Tapロジック・アナライザーとシミュレーターの統合
Signal Tapロジック・アナライザーを、サポートされているシミュレーター環境に統合できます。Signal Tapでは、任意のデザイン階層にタップできる「シミュレーター対応」ノードのリストを簡単に生成できます。このノードセットをタップすると、デザイン階層全体を完全に可視化し、RTLシミュレーター内のすべての内部信号状態を直接観察することができます。
Signal Tapは、自動RTLシミュレーション・テストベンチ作成もサポートしているため、取得したSignal Tapハードウェア・データをRTLシミュレーターに直接エクスポートし、Signal Tapでタップするように指定した信号以外の信号を観察できます。ライブ・データ・トラフィックを使用してシミュレーション・イベントを作成し、シミュレーターで複製できます。
Signal Tapロジック・アナライザーの機能
Signal Tapロジック・アナライザーでは、多数のチャネル、大きなサンプル深度、高速クロック速度、および Signal Tapロジック・アナライザーの主な機能の表に記載されているその他の機能をサポートしています。
機能 | 利点 |
---|---|
1つのデバイス内で複数のロジック・アナライザー、または1つのチェーン内で複数のデバイスが使用可能 | 複数のクロックドメインと複数のデバイスから同時にデータをキャプチャします。 |
アナライザー・インスタンスごとに最大10個のトリガー条件の設定が可能 | 複雑なデータ・キャプチャ・コマンドをロジック・アナライザーに送信して、精度の向上および問題の分離を実現します。 |
パワーアップ・トリガー | トリガーの信号データをキャプチャします。対象となるトリガーの発生タイミングは、デバイスのプログラミング後、かつ手動でのロジック・アナライザーの起動前です。 |
カスタムトリガーHDLオブジェクト | Verilog HDLまたはVHDLでカスタムトリガーを定義し、必要なすべての接続を手動配線することなく、デザイン階層全体のモジュールの特定のインスタンスをタップします。 |
ステートベース・トリガー・フロー | トリガー条件を整理して、データキャプチャを正確に定義します。 |
柔軟なバッファー取得モード | 取得バッファーに書き込まれるデータを正確に制御します。デザインのデバッグに関係のないデータサンプルを破棄します。 |
MATLAB* とMEX関数の統合 | Signal TapキャプチャデータをMATLAB*整数行列に収集します。 |
RTLシミュレーター統合 | デザイン階層にタップするノードのセットを簡単に作成し、RTLシミュレーター内のすべての内部信号状態を観察できます。自動テストベンチ作成により、取得したSignal TapデータをRTLシミュレーターに直接挿入できます。 |
ロジック・アナライザー・インスタンスあたり最大4,096チャネル | 多数の信号と幅広いバス構造をサンプリングします。 |
インスタンスあたり最大128Kサンプル | 各チャネルで大容量サンプルセットのキャプチャが可能です。 |
高速クロック周波数 | データノードの同期サンプリングのため、テスト対象のロジックを駆動する同じクロックツリーを使用します。 |
他のデバッグ・ユーティリティーとの互換性 | Signal Tapロジック・アナライザーをJTAGベースのオンチップ・デバッグ・ツール (In-System Memory Content Editorなど) と連携して使用します。信号値をリアルタイムで変更します。 |
浮動小数点表示フォーマット |
|