Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デバッグツール

ID 683819
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

2.4.3. クロック、サンプル深度、RAMタイプの指定

Signal Tapを使用する前に、Signal Configurationペインで取得クロック、サンプル深度、およびデータストレージのオプションを指定する必要があります。
注: Signal Tapファイルのテンプレートは、これらのオプションの一部に対して適切な初期値を自動的に指定します。
図 31. クロック、サンプル深度、およびデータストレージのオプション

取得クロックの指定

Signal Tapは、取得クロックの各正 (立ち上がり) エッジでデータをサンプリングします。したがって、Signal Tapでは、ロジック・アナライザーのデータ取得を制御するために、デザインからのクロック信号が必要です。最適なデータ取得を実現するには、テスト対象の信号に同期するグローバルな非ゲートクロックを指定します。ロジック・アナライザーのクロックの最大周波数については、Compilation ReportのTiming Analysisの項を参照してください。

  • 取得クロック信号を指定するには、Single ConfigurationClock設定にデザインの信号名を入力します。
注: 取得クロックを指定するときは、次の点を考慮してください。
  • 取得クロックを割り当てない場合、Signal Tapはクロックピン auto_stp_external_clk を自動的に作成します。次に、この信号にピンの割り当てを行い、デザイン内のクロック信号が取得クロックを駆動するようにする必要があります。
  • トランシーバーのリカバリークロックを取得クロックとして使用すると、特にトランシーバーのリカバリークロックがパワーアップ・トリガー機能を備えた取得クロックである場合に、誤った動作や予期しない動作が発生する可能性があります。
  • ゲート取得クロックを指定すると、デザインの動作を正確に反映しない予期しないデータが生成される可能性があります。
  • Signal Tapは、負の (立ち下がり) クロックエッジでのサンプリングをサポートしていません。

サンプル深度の指定

サンプル深度は、ロジック・アナライザーが各信号に対してキャプチャしてデータバッファーに保持するサンプルの数を決定します。デバイスのメモリーリソースが限られている場合は、サンプル深度を減らしてリソースの使用量を減らすことができます。

  • サンプル深度を指定するには、Single ConfigurationSample depthリストからサンプル数を選択します。使用可能なサンプル深度の範囲は0~128Kです。

RAMタイプの指定

Signal Tapロジック・アナライザーの取得データを格納するためのRAMタイプとバッファー取得モードを指定できます。Signal Tapロジック・アナライザーのバッファーを特定のRAMブロックに割り当てると、RAMブロック全体がロジック・アナライザー専用のリソースになります。

  • RAMタイプを指定するには、Single ConfigurationRam typeを選択します。使用可能な設定は、AutoMLAB、またはM20K RAMです。

RAM選択を使用して、デザイン用に特定のメモリーブロックを保持し、Signal Tapデータ取得用にメモリーの別の部分を割り当てます。例えば、デザインに大規模な命令キャッシュやデータキャッシュなどの大規模なメモリー・リソース・ブロックを必要とするアプリケーションがある場合は、データ取得にMLABブロックを使用し、デザイン用にM20kブロックを残します。