Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デバッグツール

ID 683819
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

7.1.1. System Consoleと相互作用するIPコア

System Consoleはホスト・コンピューター上で実行され、デバッグ・エージェントを介して実行中のデザインと通信します。 デバッグ・エージェントは、一部のIPコアに組み込まれたソフトロジックです。これにより、ホスト・コンピューターとのデバッグ通信が可能になります。

Quartus® Prime開発ソフトウェアのIP CatalogとIPパラメーター・エディターを使用して、デバッグIPコアをインスタンス化できます。一部のIPコアはデフォルトでデバッグがイネーブルになっていますが、他のIPコアのデバッグはパラメーター・エディターのオプションを使用してイネーブルする必要があります。一部のデバッグ・エージェントには複数の目的があります。

デバッグがイネーブルになっているIPコアをデザインに含めると、デバッグ目的でハードウェア上で実行されているデザインの大部分にアクセスできます。デバッグ・エージェントを使用すると、ツールからメモリーの読み出しと書き込みや、ペリフェラル・レジスターの変更ができます。

実行中のデザインでデバッグ・エージェントに関連付けられたサービスは、必要に応じて開始および停止できます。System Consoleは、デバッグ・エージェントとの通信プロトコルを決定します。通信プロトコルによって、コマンドとデータの送信に使用する最適なボード接続が決まります。

Quartus® Prime Assemblerがデバイス・プログラミング用に生成するProgrammable SRAM Object File (.sof) は、System Consoleにチャネル通信情報を提供します。 Quartus® Prime開発ソフトウェアGUIからSystem Consoleを開くと、.sof を含むプロジェクトが開かれ、System Consoleは自動的に検出したデバイスを見つけてリンクします。プロジェクトを開かずにSystem Consoleを開いた場合、または関連のないプロジェクトを開いた場合は、必要な .sof ファイルを手動でロードすると、デバイスが一致するとデザインのリンクが自動的に行われます。